台風で日本列島の交通機関が夕方から止まることになった9月30日、コペル英会話教室校長のイムラン先生の1日セミナーに参加しました。
台風24号の日、イムラン先生のセミナーに参加
なんと気前のいいことに、ご自身のティーチングノウハウ『イムランメソッド』を公開してくれるというセミナーコンテンツでした。
英語の教授法にはさまざまあります。
そして流行り廃りや新しい学説も生まれますので、英語教育に携わる者として、クライアントさんに常にベストな内容をお届けするためにも自分をUpdateし続けて行く努力をしています。
そんな理由から、私自身も同業者のセミナーをご本人からの了承を得て、受講することがあります。
最近では
小川直樹先生、奥村美里先生、Buddy Sato先生 の単発セミナーに生徒として参加しています。
小学校高学年からwhyを聞かれる Why Syndrome
私が25歳で英語学校に転職した当初、一番ストレスだったのは何でも必ず WHY? と理由を聞かれることでした。
そんなわけで英語圏の男性とは付き合いたくないなと思いました。何をしてもその都度、理由を説明するなんてめんどくさい。
言わなくてもわかって欲しい人に言葉で説明するなんて嫌だ。と思ったからです。
当時の職場の同僚はアシスタントをしてくれた悦子さんと、お掃除のおじさん・おばさん、アルバイトの大学生(お掃除)以外は50人の英語人。
おもにイギリス人、その中にオーストラリア、アメリカ、カナダがそれぞれ一人ずつ。
私の周りには私が職場の外国人と付き合って結婚するんじゃないかと思っている人が多かったのですが、私自身はそれは絶対ないと確信していました。
もし今だったら英語のなんでもWHY?に発想に慣れてしまっていて、逆に私が何でもかんでも理由を問い詰める側になりそうです。
イムランさんのセミナーのなかで特に面白かったのが Why Syndrome の話。トラウマになっている先生の話とともに紹介されました。
インターナショナルスクールでの教育は小学校のころから様々な機会に
『〇〇について意見を書きなさい。その後でどうしてそう考えるのか書きなさい』
という課題、宿題が出され、それがアメリカの教育では大学のAssignment まで続くという話です。
日本人の口癖: ~と思います
WHY? と聞かれると理由を説明しなければならなくなります。職場での打合せでもそれは同じ。
日本人は自分の意見を言う時に子供のころから「~と思います」を言いがちですよ。自分が小学生だったころもそうでした。
大人になって英語を話すようになった人も、「~と思います」の直訳
I think that
を決まり文句のように言いがちです。日本人は「~です」と言い切ることを嫌う傾向があるようです。
例えば、最近なら「~です」の代わりに 「~になります」という表現がよく使われます。
「こちら1080円です」という代わりに「こちら1058円になります」
という言い方。
テレビで大竹まことさんが「じゃあ、なる前は何だったんだよ!」と突っ込みを入れていたのを見て、大竹さんの気持がよくわかりました。
私も「~になります」に不自然さを感じるタイプの人間です。
小学校のころから意見を言う時に必ず「は何々と思います」と言う言い方が習慣になっているためか
確信や根拠がなくて「なんとなくそうじゃないか」程度のことを口にする時に
I think
と言ってしまう。
でも本当はその時々、確信度合にレベルがあるんですよね。
I think の場合は、そう考える根拠があるので、理由を聞かれますが、何となく感じている、または推測だということが相手に伝われば、理由を詰められることはあまりありません。
会議が伸びる
2年位前のことです。
外資系企業の管理職の友達とレストランで待ち合わせをしていました。
いつもは時間に遅れることがない彼女が30分以上遅れてやって来て、着くなり
「アメリカからのビジターと会議をしていたらウチのメンバー達が何でもかんでも I think (that)~ で答えるものだからビジターに『WHY?』と理由を聞かれて会議が伸びて伸びて。。。遅れてごめん!」
とことでした。
「なんとなく」の伝え方
なんとなくそう思うのか
ただの推測なのか
を以下の言い方で区別して使ってみてください。
根拠があるときは I think that ~、because + 理由 です。
「なんとなくそう思うときや推測の表現」
I assume that ~: ~と推測します。(フォーマルに使えます)
I guess that ~: ~じゃないかな?(ややカジュアルなので身内同士で)
I’m convinced : (経験などに基づいて)確信があります
I’m sure: ぜったい~だと思う(信頼や信念に基づいて)絶対~だよね
It seems to me that ~: (他の人はどう思うかわからないけれど)私には~と思える
職場が英語化して違う文化圏出身の人たちと意見交換するようになると、この使い分けに慣れて、気持のこもったものになりそうですね。
投稿者プロフィール

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河野木綿子(こうのゆうこ)
仕事の英語パーソナルトレーナー。管理職の英語のお悩みを出張個人レッスンで解決します。
トレーナーはいわゆる純ジャパ育ち。新卒で(株)西友に就職したものの、外資に転職しました。その後大手外資系企業で25年間、仕事の英語を駆使してグループ会社全体のシニアマネージャーへと上り詰めました。英語だけでなく仕事を回すための異文化コミュニケーションのコツもお伝えしています。
主な勤務先;
モルガンスタンレー、バクスター、ファイザー、シーメンス
主な著書;
『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』すばる舎
『読むだけでTOEIC®テストのスコアが200点上がる本』あさ出版
メディア取材・掲載:プレジデントオンライン掲載記事 外国人上司の苦悩
詳しいプロフィールはこちら。
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