上司が外国人という設定
このブログでは上司が外国人という設定を主に取上げていますが、それは今のところ外資系企業では
「上司が外国人」というケースのほうが「部下が外国人」よりも多いから。
本の出版の企画を考えるときも、出版社の方から「部下が外国人ってまだ少ないですよ」と言われたことがあります。
でももちろん、外国人部下とリモートでやりとりする日本人もいますので、特殊な例として時として取り上げます。
もちろん、一部の大手日本企業では 東南アジアからの留学生を新卒採用していますので彼らは外国人部下という立場になりますが、日本の大学を卒業している彼らは日本語が堪能です。
文化的な面でもこちらに合わせてくれていることが多いようです。
アジア人は謙虚(Modest Bias)
日本人も含めて一般的にアジア人は謙虚だと言われています。
このとき誰と比べて謙虚なのかと言えば、北米の白人男性を念頭に置いていることが多い。実際にそれを
扱った論文を読んだことがあります。
職業心理学の調査では 例えば仕事の能力の自己評価を比較する場合、北米の白人男性とアジア人を比較する際には
「アジアのデータには Modest Bias がかかっている という前提」で調査結果を見ます。
褒められたときの日本人のボディランゲージ
身近な例で言うと、人前で褒められた場合、私たち日本人の多くが
「いやいや、そんなことないですよ」
と顔の前で手をひらひらと振りながら、褒められた事実を否定します。本当は嬉しくても。
でもこれはアジア文化圏の外に行くと通じない。
顔の前で手をひらひらさせて、「No, no!」と言っているのを見ると、せっかく褒めたのに(feedbackしたのに)
どうしたのかしら? と不思議に思います。
感謝と嬉しさを伝える
とはいえ褒められたときにどんな反応をすればいいのか?
特に難しい言い回しは必要ありません。
にっこり笑って 感謝と嬉しさを伝えれば十分です。
褒められたら;
Thank you.
ありがとうございます。
これだけだと物足りないと感じるなら
Thank you. I’m happy to hear that.
ありがとうございます。それを聞いて嬉しいです。
ほかに
Thank you for the compliment.
褒めていただいてありがとう。
という言い方もお勧めです。compliment には 前向きで積極的なニュアンスがありますので、
相手が褒めてくれたことに対する同意も含まれています。
親しい友人に「それ、お世辞でしょ?」という場面では
Oh, you’re flattering!
お世辞言ってる!
なんていう茶化しかたもありますね。