この記事は仕事で外国人と飲食をする機会がある方のための記事です。私が経験した範囲での話ですので例外はたくさんあるかもしれません。
アルコールへの寛容度はアメリカとヨーロッパで違う
寛容なイギリス人の職場
私が25歳で転職したイギリス系の語学学校はタバコにもお酒にも寛容でした。
英語学校の春休みや夏休みでAdminのスタッフにも特に急ぎの用事がないと
午後は閉めよう!
とディレクターが率先してオフィスをクローズして、ディレクターのジョンは私にお金を渡してくれました。
「Yuko, そこのスーパーでワインとチーズを買ってきて。お金はこれね」と言いながら。
私とアシスタントのえつこさんが角のFujiyaさんで冷えた白ワインとチーズを買います。
チーズはイギリス人が好きなスティルトン(青かびチーズ)とゴーダ。
そして午後はひたすらワインとゴシップ。そんな職場飲み会がたまにありました。
ついでに当時のイギリス人たちは煙草にも寛容で
すでに嫌煙運動があったアメリカをおちょくって
Smoke! Smoke! Smoke!
なんて言いながらオフィスでスパスパ煙草を吸っていました。今では考えられないですが。
アメリカ人は薬物の影響に厳しい
一方でアメリカの会社にいた時は入社時に
「いかなる薬物の影響下
と言う書面に署名しました。(それからハラスメントについても)
ですからオフィスでの仕事納めもアルコールなし。ウーロン茶やジンジャーエールを飲みながら乾きものをポリポリつまんで
盛り上がらずに「よいお年を!」とお開きでした。
私自身の経験ですが
ボージョレ―ヌーボーの解禁日に同僚たちと朝方までワインを飲んでしまい、
朝起きたらまだワインの臭いがプンプン。
頭ははっきりしてたのですが職場に電話しました。
「まだ薬物の影響下にありますので午前中は自宅待機します」
そう、仕事はしたいんですけどね。就業規則違反は避けたいですから。
アルコールがらみの失敗談で笑いが取れなかった話
これは私のクライアントさんから聞いた話です。
あるときアメリカ本社から大人数のビジターを迎えて夜は懇親会をした。
その時、英語に堪能な事業部長が日本側のメンバーの紹介をしたそうです。
その中で坂口さんと言う方についてこんなエピソードをしました。笑いを取るつもりだったんでしょうね。
Sakaguchi-san likes drinking very much.
He sometimes gets home drunk and locked out of his house by his wife.
「坂口さんは大のお酒好きです。
たまに酔っぱらって帰って、奥さんに締め出されます」
ところが話が終わるとアメリカ人たちは水を打ったようにシ~~~ン!
といわゆるドン引き状態になったそうです。
日本人同士で和気あいあいとした雰囲気の時なら
「坂口さんって、おもしろい!」
「怖そうに見えるけど、かわいいところあるんだ?」
と笑いがとれそうです。
この話をしてくれた方も「そういう話って外国人にはウケないみたいですね?」
となんとなく気づいていました。
アメリカのビジネスパーソンはお酒の上の失敗にはあまり寛大ではありません。
(イギリス人はそうでもない人が多いですが)
お酒を飲み過ぎる人に対しては「依存症」Addictive というレッテルを張ります。
お酒 = アルコール = 薬物
だからです。
言い方としては
〇〇-san is addictive to alcohol.
〇〇さんはアルコール依存だ
おそらくアメリカ合衆国の起源がイギリスから宗教の自由を求めてアメリカ東海岸に移住したピューリタン(清教徒)にあるからかもしれません。
彼らはお酒を飲みません。
これは英語で仕事をする上で知っておきたい文化の違いの一つです。
ちなみに最近のクライアントさんの一人から聞いた話ですが、
彼女の会社はオランダが本社。ヨーロッパ文化圏です。
その会社では金曜日の夕方オンラインのミー
いかにもヨーロッパですね。