ある企業で会社に出向いてプライベートレッスンをさせていただいています。
もう3年近くになります。
自分の仕事について英語で会話ができるようになった方には
卒業試験としてご自身が実際にやる可能性がある英語のビジネスプレゼンテーションをしていただきます。
初めて英語を話す練習を始めて1年以内が目安です。
卒業試験としてプレゼンの実技をします
プレゼンがどんな設定かは職種によって変わります。
例えば営業職の方なら自社製品の売込みで先方の決裁権限者が同席している場面。
システムの方なら営業が売ったシステムの導入に先方の協力がえられるよう、手順とスケジュールについての顧客向け説明会だったり。
卒業試験にはその会社の役員の方がプレゼンを聞くお客様役として同席してくださいます。
まだひと月以上、時間がありますが既にパワーポイントの資料をひととおり仕上げていただきました。
資料がラフな段階で練習を始める理由
まだまだざっくりしたラフなドラフト段階です。時の大きさもフォントも揃っていませんし、写真もグラフもただ貼ってあるだけ。
「プレゼンの本番前ぎりぎりまで投影する資料を作っていた」
という話をときどき耳にしますが、流れのいい、説得性のあるプレゼンになっているかどうかは実際に声に出してやってみないとわからないものです。
資料がラフな段階で練習を始めてみると
どうもこの部分は話しにくい、という箇所が出てきます。
そういう時は理論に飛躍がある、他のエピソードを持ってきたほうが
しっくりいく。聞き手の気持が動きそう、という場合。
投影している資料を見なくても、すらすらと淀みなく話せるくらいで
ようやく聞き手の側も安心して聞いていられます。
もし、資料がプレゼン本番の当日やっとできたとしたらまだ自分のものになっていませんから、どうしても画面の棒読みになってしまいがちです。
棒読みするくらいなら、お客様の貴重な時間をいただいてプレゼンを聞いてもらう必要はありません。
「画面と同じ内容を読み上げるだけなら、後で読むからお引き取り下さい」と言われても仕方がないお粗末なプレゼンは避けたいですよね。
筋の良いプレゼンを作るポイント3つ
画面を見ずとも話ができる、相手を引き込む筋の良いプレゼンをするためには以下のことをしてみてください。
- 資料はラフでいいから一通り仕上げる
- ラフな段階の資料で早めに話す練習を始めてしまう
- 話しにくい箇所はどんど手を入れて完成させる
手の込んだアニメや写真はこれ以上、上の3つをやってみて、これ以上
内容をいじらない、という最終的な段階にしてからのほうが貴重な時間も手間も無駄になりません。