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40代のころ私は毎日パンツスーツを着ていました
40代のころ私は毎日パンツスーツを着ていました。
プレゼンや打ち合わせで日常的に経営層トップの方々と接する機会が多かったのと
研修の講師や全社員向けに新制度の説明会のプレゼンターとしてたくさんの人前に出ることが多かったから。
どんなに暑い日もパンツスーツ。夏の福岡で研修するときもパンツスーツ。
今日はアポがないからカジュアルで大丈夫というとき以外はカチッとしたお洋服を着ていました。
いわゆる Business attire (ビジネスの服装)です。
体型カバー目的もあって、どうしてもパリッとした高級なものを選ぶことになります。
バーバリー、アクアスキュータム、イェーガー、アルマーニ
一見お高いように見えて高級なスーツは体型が変わると無料でお直しができるので、長い目で見ると結局コスパのよい買い物です。
伊勢丹カードのクラスも上がりました(*年間の買い物額によって割引率があがる)
そして靴はもともと好きだったこともあり
靴型から作る特別オーダーのものを、同じ色とスタイのものを複数そろえたり、色違いで作って用途に応じて履き分けていました。
自分の席のデスクの下には常時6足程度、違う種類の靴をそろえて
中途採用の入社式での歓迎のご挨拶、日本代表にNock on the door(アポなし訪問→それが許可されていた)、 学生向けの会社説明会の偵察、などなど
用途に合わせて1日に何度も履き替えていました。
自虐ネタでフィリピンのマルコス大統領のイメルダ夫人が数千の靴を持っていたことがニュースになったのをもじって「人事のイメルダとお呼び」と自ら名乗っていました。
ある一定以上の年齢の方なら彼女のことは覚えているかも。
仕事用の服にお金をかけていた私ですが、心の中では実は2つのことを夢見ていました。
一つめは「いつかスーツを着ないで仕事ができるようになりたい」ということ。
ふたつ目は「出張のない生活をしたい」というもの。
6年半前に英語パーソナルトレーナーを開業したおかげで2つめの願い「出張のない生活」は叶いました。
でも一つ目のスーツについては、上下のそろいのスーツこそ着なくなりましたが、ほとんどの場合はジャケットは着ていました。つい最近まで。
ワンピースドレスにジャケットはずっと続いていたのです。ところが、このコロナ禍がきっかけで残りの夢が、思わず叶ったのです。
コロナ禍で変わった管理職の服装
”紳士服4社、最終赤字 7~9月、スーツ落ち込む”
2020/11/20付日本経済新聞 朝刊より
伊勢丹の並びにある大手紳士服販売店が今、閉店セールの真っただ中です。
従来のカチッとしたスーツは伸縮性が今一つで、在宅勤務の長時間すわるスタイルには向かないとか。
もっとストレッチのきくパンツが販売を伸ばしているそうですね。
そして女性はどうかというと、女性向けビジネス誌にこんな記事が。
“部下とビデオ通話をするといった管理職は少なくないはず。そんなとき、部屋着はおろか、あまりにもカジュアルな服装では自分も周りも調子が狂ってしまいます。
在宅ワークでも会社にいるときと同じように成果を上げたいのであれば、カジュアルすぎる装いは逆効果でしょう” 引用元:プレジデントウーマン20200511
https://president.jp/articles/-/35087
私のクライアントさんの大部分は管理職の方なので、今、管理職の仕事の負担(workload)が激増しているのをひしひしと感じます。
直接会えない分、部下とのOne-on-One Meeting(1対1の個別面談)を定期的にする。部下が10人以上いても個別にOne-o-One。
合間にオンライン会議。
それが終わってから自分が1人で担当する仕事をします。
そうなると毎日の英語の課題の提出は夜中の12:00は当たり前。
明け方2時過ぎということも、ままあります。
そうなると本当は身体が楽なジャージで仕事したいですよね。
でも先ほどの記事にあるように、画面を通してしかやりとりできない部下に対して
あまりにも気の抜けた部屋着はまずい。
ということで、自分が映える、なりたい自分に見える服という需要が出てきたそうです。なんといっても画面に映る自分が全てですから。
そして出来る限りオンラインで在宅勤務という流れは大手の外資系ではほぼ定着して、さらに長期化しそうです。
企業は変化の常態化に舵を切り始めた
先月のことですが、クライアントさんの一人が
「明日オンラインで全社員向けプレゼンをします」
と言ってきました。
さては英語プレゼンの仕上げをお手伝いすることになるのかな?
と思っていたらそうではありませんでした。
聞き手は少なくとも250人だけれど日本人のみとのこと。
テーマは通勤交通費の廃止についてと新制度の説明。
ついに来たかと思いましたよ。
5月に新型コロナウィルスによる緊急事態宣言で、在宅ワークが推し進められた時
私は既に、オフィスの縮小・廃止、通勤交通費支給の廃止について
ネットに書いていました。全てが現実になりました。
当初は一時的な緊急措置程度に思われていた在宅ワークですが
コロナが長引いて収拾のめどが立たない中、決断の早い企業はすでに変化後の状態を常態と受け止めて
様々な制度の変更に踏み出しています。日本の大手企業でも来春に向けて
就業規則そのものを改訂するところが出てきました。
更に今まで当たり前だった海外出張もまだこれから当分の間はオンライン会議で済ませることになるでしょう。
そうなると今まで対面でやっていた英語のプレゼンテーションには新しい要素が必要になります。
ただでさえ表情を動かさずに話すことの多い私たち日本人は
意識的に表情で気持ちを伝え、いままで使わなかったボディランゲージが必要になります。
私自身は前髪を短くして眉毛の動きで表情が伝わりやすいようにく工夫しています。
さらにプレゼン資料を画面で共有しながら、英語で伝えるスキル以下の3つのスキルが必要になります。
① 視線を誘導する
② データのテーマと数字の動きを説明する
③ それが何を意味するのかを説明する
ホワイトボードに図を書いたり、同僚からのサポートは今までほどには使えません。
さらに。
その場の雰囲気に助けられてなんとなく通っていた提案も、パソコン画面だけのコミュニケーションでは
しっかりしたメインメッセージとそれをサポートする根拠をそろえる必要があります。
プレゼン内容そのものに、より焦点が当たるようになってきたのです。
> 自立してコミュニケーションができるだけの英語のスキル
> 相手の気持を動かして「おっ、それいいね!」と言ってもらえる話の構成力
管理職としてグローバル化とコロナ禍の中でこれからも活躍するために必須の要件となりそうです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。
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