これはセミナーに出ることでもっとスキルや知識を身に付けたいと思ってる方向けの記事です。
管理職が研修のコンテンツを見たときのあるある
今の仕事を開業する前は外資系企業で人事をしていました。
専門分野は人材開発。トータルで20年以上になります。
途中で専門知識を学びたくて大学院留学もしました。
採用や組織開発も含みますが外から見てわかる活動は研修です。
管理職向けの研修のご案内をしたときにしばしばあった反応が
「あ、それ知ってます」
「前に似たようなの、出たことがあります」
「管理職なら常識ですよね。いいです(出ません)」
と、ムッとされる方が少なからずいました。
実はお誘いした管理職の方々は、そのテーマのことができていないので
お誘いしたのです。
管理職として足りないものがあるからお誘いしたのです。
もちろん
「あなたはこのスキルが足りないから」と直接お伝えすることはありませんが
「大切なことなので何度受けても気づきがありますよ」と
穏便に伝えてお誘いしました。
傾聴やフィードバックの仕方などは 定期的にメンテナンスしないと
日ごろの忙しいマネジメント業務の中でおろそかになることがままあります。
英語のパーソナルトレーニングでも起きている誤解
ところ変わって今の英語のパーソナルトレーニング。
一対一で念入りにしつこく練習する
音の連結、変化など発音の練習。
上司へのお願いの仕方。
話に割り込む練習。
補強と復習のために時間を空けてから再度とりあげることがよくあります。
ところが、たいていこういう反応が返ってきます。
「あ、それやりました」
「知ってます」
でもね、私から見ると出来てないんですよ。
だから、
「出来るかどうか、やってみましょうか?」と持ち掛けます。
クライアントさんは再挑戦してみて
出来なくなっている
実際には忘れていた
ことに気づきます。
大切なのは知っていることではなく、
意識しなくても自然に「出来ていること」
です。
セミナーも英語の対面トレーニングも、みんな新しいことを知りたくて来ます。
新しいことへの好奇心は IQの構成要素の一つでもあります。
だからそれは自然なこと。
前にやったことを繰り返すのは時間とお金お無駄に思えます。
でも繰り返しになりますが
「知っていること」と、「出来ること」は違う
この二つには大きなギャップがあります。
ググれば出来るようになるという楽観的すぎる誤解
ネットでググる
ってすごく便利ですよね。
例えば私は今朝、自宅でできる腹筋を鍛える方法をググりました。
様々な腹筋強化グッズや使い方が紹介されていました。
値段的にもそれほど高くない。
うん、これならできそうと思いました。
実際、器具を購入するかもしれません。
でも、便利な器具や使い方がなんとなく分かっても現実には1歩も踏み出していない。
私の腹筋は1グラムも増えていないし、ウエストサイズは1センチも減っていない。
実際に取組んで、練習して、慣れないと成果にはつながらないのです。
最近、あるところでヒアリングスキルをご紹介して実際やってもらいました。
クライアントさんの英語の目標達成を叶えるための基本的情報収集の仕方です。
そのあとでこんなフィードバックを受け取りました。
「ヒアリングスキルはネットで調べればボランティアレベルでできることです」
そのかたは私の話を聞いて全く無駄だと思われたのですね。
もちろん実技をしてもらいました。
横で拝見していたらヒアリングより自分のお話ばかりされていたのに。
せっかく来て下さったのにお金も時間ももったいないです。
出来ているつもりは誰にでも起こりえる
でもこれは他人ごとではありません。
自分で出来るつもりでいたり、自分は正しいと長年思っていたことが
実は出来なかったり、間違っていたり。
誰にでも起こる可能性があります。
私自身も調べた新しい英単語の発音、何度でも調べて練習します。
それから慣用表現で ここに a が入るか?なんていう単純なことも
しばらく使わないでいるとあやふやになっていることがあります。
なんでも調べられる便利な世の中になりましたが
知っていることとできることは違う
知っていること、出来ていたことも劣化する
を肝に銘じて、機会を作って復習、練習したいものです。
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