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オンライン会議が増えている
昨日のNHKニュースでも取り上げていましたね。
新型コロナウィルスの拡散で海外との行き来ができず、その結果オンラインでの会議が増えています。
インドに駐在に行くはずだった人が足止めのために現地の担当者とオンラインでやり取りをする。
20年前だったらテレックスと呼ばれるファクシミリに子音だけ打たれた紙をファックスのようにやり取りするのが当たり前でした。
その後、Emailが当たり前になりました。
Email でやり取りを始めたころは、Email文章のあんちょこ(テキストなど)をそのままパクッて時間を掛けて書けばなんとかなりました。
そうでなければ同じ職場の英語が得意な人に頼んだり、自分で書いたものをチェックしてもらったり。
今考えるとのんびりした時代でしたね。
ところがビジネスパーソンの皆さんは充分ご承知のとおり今はオンライン会議が英語デビューという方が増えています。
「〇〇君、来週の木曜日、△△プロジェクトのオンライン会議が入ったからよろしくね」
早めに言ってくれるのはありがたいのですが、面と向かってでも英語で会議はハードルが高いのに、あと一週間ですか???
オンライン会議に必要なのは瞬発力とヒアリング
初めての電話会議はドキドキしますよね。
慣れている人でも話す自信がないと、オンラインシステムのURLにログオンしても
主催者に気づかれないように黙っている人がいるくらいです。
でも最小限、これだけは準備しておきましょうということをお伝えします。
それは「日本組織の代表としてその場で伝えなければならないこと」を確実に言えるようにしておくこと。
ヒアリングが半分くらいしかわからなくても、言うべきことはその場で伝えることです。
間違っても
「あとでメールでお伝えします」
I will send you an email.
とは言わないこと。
なぜならば他の人たちには裏で何かコソコソやっているように映るからです。
もしくは英語が母国語でなくても発言する人たちからすると、せっかくオンラインでつながっているのに
なぜ email に頼らないといけないの?
と能力的にも疑われてしまうから。最悪、次回からスルーされることになるかもしれません。
シンプルなメッセージを用意する
それを避けるには
シンプルなメッセージと
その理由
この二つをタイミングよくその場でハッキリと言える瞬発力を付けておくことです。
例えば私が仕事をしていた人事では10年ほど前に、世界中で同じ制度を導入しようとしたことがありました。
いわゆる Globalizationです。
そのときに日本だけ、労働基準法に照らして不具合のあるルールの導入案がありました。
日本の担当者としては
「それは労働基準法に反するので日本は別のやり方をさせてください」
と伝える必要があります。
オンライン会議で合意した後ではその日の結論を覆せないからです。
だから言わなければならないことをシンプルな英語で準備します。
どれくらいシンプルかというと;
(結論から先)Let us adjust the rule for Japan,
日本はルールを調整させてください。
(理由)because it is against the Japanese Labor Law.
なぜなら労働基準法に反するからです。
この2文で充分です。
他国のメンバーはそのルールが日本の労働基準法に沿わないという情報はもっていません。
それを知らせて、調整させてもらうというのがこちらの責任であり、発言の目的なのです。
こちらが必要なことは何としてでも伝えるようにします。
ヒアリングはフィードバックを受けながら伸ばす
当面はこれでしのぎますが、今後は徐々にヒアリングも伸ばしていきます。
最低限の必要なメッセージしかいえず、議論に参加できないといずれは「いない者」、いわゆるプレゼンスの低い人になってしまうからです。
ヒアリングを伸ばすには
「発音できないことは聞き取れない」という大原則の通りで
自分が発音できるようになることです。
効果の出やすいテキストが出版されていますのでご紹介します。
ただし、練習の成果を聞いてもらってフィードバックしてくれる人は必要です。
発音って本人は最善を尽くしているつもりでも改善しているかどうかは
だれかに聞いてもらわないと自分ではわからないからです。
<おすすめのリスニング本>
『英語の発音 直前6時間の技術』小川直樹 アルク
『英語リスニングのお医者さん』西蔭浩子 The Japan Times
以上は私のお勧めテキストです。そして一緒に英語パーソナルトレーナー開業講座をしている
そのはたちえこさんは、このテキスト推しです。
『英語耳』松澤喜好 KADOKAWA