この記事は「そろそろ転職したい。これを機会に英語を始めよう」という方のためのものです。
最近増えている転職準備の英語
私のところにカウンセリングでいらっしゃる方の中に
「転職に備えてビジネス英語ができるようになりたい」
「英語の採用面接に備えたい」
という方が増えています。
年齢的には40代から50歳前後。
私のクライアントさんのうち、3割程度の方は近い将来
英語の復習、基礎固めをしたいとおっしゃいます。
転職を考えた英語の集中学習はどのタイミングでやるのが1番
実はゆとりを持って1年以上前に始めておくことをお勧めします。
でも実際には
「今年の年末までに転職を決めたい」
という方が少なくありません。
ちょっと辛口の話になりますが結論を先に言ってしまいますね。
「今年の年末までに転職を決めたい」
この方の英語学習の努力は残念ながら転職には間に合わない可能性が高いです。
なぜなら英語力が問われる場合、面接官が採用したいのは
既に英語を使って仕事をしたことがある人だからです。
もちろん今までの仕事のパフォーマンスが素晴らしければ
「英語の基礎力はありそうだから、まあ、いいか」と採用することもあります。
なぜこんなことを言えるかと言うと、私自身が長年、採用の面接官や
管理職の面接官研修の研修を講師としてやってきたからです。
でももし採用されたとして、実務が始まっても英語でつまずけば試用期間満了で
本採用には至りません。
試用期間は多くの会社で6カ月。
とてもその場しのぎだけでは英語の実務力不足は隠しきれないでしょう。
実際にTOEICが高得点になり転職したけれど話せず
同僚の外国人たちとはチャットでやり取りをしていたら
試用期間をクリアできなかったという話を聞いたことがあります。
大切なのは実務経験
実は私自身はTOEICの点数を転職時に聞かれたことがありません。
なぜならResume(職務経歴書)に書いた業務はどれも英語ができなければ担当できない職務ばかりだったからです。
(もちろんResumeのLanguage の欄には点数を書きますけれど)
TOEICの点数が上がったとして評価されるのは今いる会社の中だけです。
たとえば会社の基準点は管理職や役員への登用審査の対象になれる基準であることが多くありませんか?
転職しようとしている会社の面接官が知りたいのは実務に使える英語かどうかです。
「あなたTOEICの点数は素晴らしいですね」
と面接官に言われたあとにくる質問は
「ところで実務経験はありますか?」
「それはどこの国とのやり取りですか?」
「電話会議が多いですが、大丈夫ですか?」
今までの会社を出て、新しい職場に移る場合、多くの仕事で
英語力が問われるようになりました。
転職活動と英語の集中学習が重なるとキツイ
転職活動
そんな中で英語の集中学習をするのはかなりの気力、体力が要ります。
毎日たくさ
正直に書いてしまいますが今まで私の短期集中コースを申
少数ですが途中で英語を諦めてしまった
その理由は今の仕事と転職活動で時間的にも体力的にもいっぱいになってしまい
せっかく「英語を何とかしよう」という決心をしたのに、だんだん後回しになるというパターンです。
そうなると英語学習が途中で途切れてしまうだけでなく
英語に対
つまり平常であれば仕事と両立できたは
精神的な不安定や忙しさからこなせなくなり、それをまるで自分の能力不足のように捉えてしまうからです。
まとめ
もし転職をする可能性があるのであれば1年以上前に集中
少しでも「英語を仕事で使った」実績を作ることをお勧めします。
りっぱなパフォーマンスをあげないまでも「英語で仕事のやり取りができる」
レベルで大丈夫です。
例えば電話会議のメンバーになるだけでも「実務経験」です。
そうなれば英語面接対策も落ち着いて練ることが