こんにちは。仕事の英語パーソナルトレーナーの河野木綿子です。
この記事はと英文メールを書くことが多い方のためのものです。
英語は結論から
日本語で何かを説明するときは
「相手に背景情報を教えてあげないで唐突に結論を言うのは失礼」
と思っている人が多く
① 説明する
② お願いやお知らせをする
の順番になることが多いですね。
でも英語では
① まずはお願いやお知らせ(結論)
② その理由や事例
であることが、ようやく異文化間コミュニケーションのコツとして知られるようになってきました。
でも英語が話せる人でも日本語の順番で説明を延々して上司から「何が言いたいの?」と眉をしかめられる人はまだまだいます。
結論から話せるようになったらもうワンランクアップのために
お願いやお知らせが聞き手にとってネガティブな内容なら、一言「クッション言葉」をいれてから話すというスキルが必要です。
クッション言葉とは「相手が受けるかもしれないショックを和らげる」ための言葉です。
たとえば
I regret to tell you
言いにくいですが
It maybe tough for you to accept this, but
受け入れるのは辛いかもしれないけど
といった言い回しです。
「英語は結論から」というのが原則ではあるけれど、血の通った人間通しのやり取りですから相手の気持への心配りも大切です。
今週は Because week でした
在宅ワークが広まっているのを受けて
「英文メールを自信をもって書けるようになりたい」という需要があるだろうと英文メールの添削サービスを始めました。
案の定、お申込をいただき添削1通につきオンライン対面レッスン1回の組合せで進行中です。
そこでビックリしたのが
「今週はBecause week?」ということ。
なんと3人のクライアントさんが作った英文にそろいもそろって
Because our budget is quite limited…
Because we have already conducted the research by the questionnaire,
Because we cannot afford the additional headcount for this project,
というように
文章の始まりに Because をつかっていたのです。本当に偶然。
そこで私が Because Week という意味不明な言葉を思いついたという次第です。
出だしのBecause~ は拙い響き
3名の方、いずれも結論から書いて、それに続く説明の文の始まりがBecauseなのですが
文章の始まりに
Because…
というと小学校2年生くらいの子供が授業中に理由を説明するとき
「どうしてかとゆうとぉ~」
という言い方をするのと同じような感じがするのです。
ではどうしたらいいか。
初めに結論を言った文章につづけてそのまま because… なら自然。
他に理由を挙げるときの表現は
相手が説明しなくても分かるような(前から知っている)理由なら
Since
Since it has been raining, let’s have Bento in the meeting room.
ずっと雨だからミーテイングルームでお弁当を食べましょう。
または As
As I couldn’t buy the ticket this time, I will logon the ticket site ASAP at the next chance.
という説もあります。
そしてBecause は相手にとって新しい情報(知らなかった情報)に主にアメリカで使う
と、大修館のGenius には解説されています。
いろいろ説があるようなのでそこから先は文法の専門家の方にお任せするとして
ビジネスでの英語経験から言えることは少なくとも大人が仕事の説明の時に
”Because~ ”
と話始めるのは避けたほうがよさそうです。
本日も最後までお読みいただきありがとうございます。