英語が変われば仕事も変わる  製薬業界が得意です (月曜休)

英語のプレゼンで聴き手の気持を引付ける言葉

プレゼンテーションのイメージ

おはようございます。仕事の英語パーソナルトレーナー河野 木綿子(こうの ゆうこ)のブログです。

今日はWordPressでブログを書くための勉強会に来ています。場所は浅草橋。東京の人には「人形の町」として知られているかもしれません。今まで3年半書いてきた「仕事の英語パーソナルトレーナー」(アメブロ)からのお引越しです。

少しイメチェンをして、内容もパワーアップしていきますのでお楽しみに。

さて、初日の今日は英語でプレゼンをするときに「聴き手を引付ける言葉」についてお話します。

プレゼンのノウハウ情報はテキストもたくさん出ています。また、ネットでも良質なコンテンツを手に入れることができます。今回はそう言

った全体的なことではなく、たった一言の使い方を変えるだけの小さな工夫で大きな効果を上げるコツです。

プレゼンでは最初の部分で「つかみ」または「キャッチ」といって

> 聴き手の注意を引付けるために質問を投げかける

> 話し手との一体感をだすために皆が共感しやすい体験談を話す(あるある話)

をします。ご存じの方も多いかと思います。

元々は英語でのプレゼンスタイルだったのに「結論が先」という順番だと内容が伝わりやすいということで日本語のプレゼンでも徐々に
採用するようになってきました。それを英語でする時に押さえたいポイントが二つあります。

一つ目の「質問を投げかけるとき」。

質問の文章の主語を YOU あなた にすると聴き手に当事者意識を持ってもらいやすくなり、話し手との距離がぐっと近くなります。

例えばもし日本語で話すとして聴き手にこんな質問を投げかけるとき;

「近頃の宅配サービスは行き過ぎていると思いませんか? 朝、ネットで注文をすると午後にはそれが届くんですよ。はたしてここまでする必要があるんでしょうか」

これを英語で聴き手に問いかけるとしたらYOUを主語にしてこんな風にも言えます。

YOUを使って質問を投げかける

Do YOU think recent express parcel delivery service is too much?

最近の宅急便のサービスは行き過ぎているとあなたは思いませんか?

If YOU place an order on the web in the morning,

もしあなたが朝、オンラインで注文をしたとすると

YOU’ll receive it in the afternoon.

午後にはあなたはそれを受け取ることになる。

日本語では、「もし、あなたが~すると」とその都度「あなた」という言葉をいれるととてもキツイ感じになってしまいますね。

英語の場合は YOU を入れることで「これは一般論じゃないですよ、あなた自身も体験してますよね?」と相手に当事者意識を持ってもらえるので、これから始まるプレゼンにぐっと興味を持ってもらえます。

 

私たちWEを使って一体感を出す

二つ目は先の当事者意識に加えて、一体感を出すために主語を「私たち」WEにすること。一体感を作り出すことで、こちらの主張が受け入れられやすくなります。アメリカの大統領の演説ではひんぱんに出てきます。

Trump大統領は就任演説の最後にWE’ll make America strong again! を繰返しました。

決して

I’ll make America strong again!  

とは言いません。

Obama元大統領は任期最後の演説で Yes, WE can! Yes, WE did! を繰返しました。

決して  Yes, I can!  Yes, I did!

とは言いませんでした。

いつも日本語で話している私たちは主語を省略することに慣れていますから気づきにいかもしれません。でも英語では動詞の前に必ず主語が

必要ですから、それをうまく利用するわけです。

相手を「引付ける」「説得する」ときには主語を YOU または WEにするというのがポイントです。

ではこの英語のプレゼンのテクニックは日本語のプレゼンには使えないのでしょうか?

使えます。

「あなたが」とYOUを使うのはすこし対立的な感じがしてキツク感じますが、代わりに「私たち」WEを使います。

先ほどの宅急便の例でもう一度。こんな風になります。

最近の宅急便のサービスは行き過ぎていると私たち感じませんか?

もし朝、オンラインで注文をしたとすると

午後にはそれが私たちの家に届くんですよね。

英語のプレゼンの構成は概ね冒頭で聴き手の気持ちを引付けてから

メインメッセージを伝える

その後でメインメッセージを支える根拠(事実、データ、事例)を述べる

最後にラップアップする

となりますが、このとき場面に応じて主語を YOU 、WEにすることで聴き手に当事者意識を持ってもらえたり、話し手との一体感を持ってもらいやすくなりプレゼンをした結果、プレゼンの目的であるこちらが望んでいる行動を聴き手にしてもらいやすくなります。


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