英語が変われば仕事も変わる  製薬業界が得意です (月曜休)

英語で「人が亡くなった」はPass away。ストレートは品がない

同僚のご家族が亡くなるということがあります。

英語はストレートな表現が多い。というイメージがありますが、
誰かが亡くなったといった人の心を動かすような出来事について話すときは例外です。

少なくとも当事者、関係者の気持に寄り添って、そっとしておいてあげるような表現を寄せたいものです。

例えば「Ruthさんのお父様が亡くなりました」

というときの表現は

お亡くなりになる

 

Ruth’s fathre died.
「Ruth のお父さんが死んだ」

という直接的な表現は少なくとも人前では言いません。言う人もたまにいますが、Ruth さんの前では言いませんし、
正直なところ人の気持ちに対して配慮のない人。という印象があります。

ここで使いたい職場の品格ある表現は

Ruth’s father passed away.です。

“pass away” という言葉で「亡くなる」を表します。

この世から旅立ち、あちらの世界に行く   というイメージです。

高校時代に読んだ英語の大学受験参考書の現在完了の解説で

Her father has been dead for three years.
彼女の父親は3年間死んでいる

という例文がありました。

3年間死んでいる→ 3年前に亡くなった」という解説がそえられていたように思います。

確かに文法的には正しいですが、25年間海外の人たちと英語で仕事をしていて
だれかが口にするのを一度も聞いたことがありません。

以前、アメリカのトランプ大統領の「話す人形」が話題になったことがありました。

彼が昔出ていたテレビ番組で口にしていたと言われる

「You’re fired!」 おまえばクビだ!

という一言を人形が連発する。というおもちゃ。

 

この

You’re fired!

もドラマの一場面には出てきそうですが、実際の職場でこのような言い方はしません。

言ったらモラルハラスメント(パワハラ)です。

言われる側にも労働者としての権利がありますので、本人に対して
一定の事前Notice(通告)が必要です。

精度の整っているまともな会社であれば Package といって仕事を離れることによる収入の足しになるように、現金で補助を出します。

もし John が解雇されたとしても

John was fired.

という直接的な表現を公に使うことはなく(使ったら、その人の人格が疑われます)

以下のような穏便な表現を使うのが品格のある職場の英語。

John was forced to leave his job.
ジョンは退職を強いられた

John lost his position to leave the company.
ジョンは仕事が無くなり会社を離れた

そういえば私が存じ上げていた日本人のシニアマネージャーの方で

You’re under my expectation!
あなたは私の期待にそぐわない!

を人前でも平気で連発している人がいました。
一方的な表現であること、言われる側の感情に配慮がないことから
近くにいるとハラハラしたものです。

でもその方も上層部からは同じことを思われていて

He was forced to leave the company.
彼は退職を強いられた(余儀なくされた)

という運命を辿ったそうです。

英語も言葉である以上、受け取る相手の気持を思いやった表現を使いたいものですね。

 

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