ネイティブっぽく聞こえても仕事では使わない英語

最新の英語表現をCatch up するためにYouTube の英語プログラムのうち、いくつかを時々観るようにしています。

英語も生き物なので時代とともに新しい表現が生まれるからです。時代遅れにならないようにしないと。。。

Students in cafeteria

 

例えば「お披露目をする」という意味でshowcase を動詞として使ったり、
注意を喚起するためのミーティングを Heads-up Meeting と言ったり。

showcaseは近頃ひんぱんに耳にするようになりましたし、Heads-up Meeting は今からちょうど10年前に北京の会議で耳にして「それ、どういう意味?」と尋ねた覚えがあります。

そんな中で、ごく最近のことですが、私のクライアントさんのうち別々の2名が全く同じ質問を同時期に寄せてくれました。

何かのメディアでとりあげられていたのでしょうか?

【wanna とgonna】

I want to を I wanna ”アイワナ”
I’m going to を I’m gonna ”アムゴナ”

というほうが音がつながってネイティブみたいでかっこいいですよね?

お二人とも会社で責任ある立場の方です。

「いえいえ、普段のおしゃべりならありですけれど、職場で仕事の話をするときにI wanna や I’m gonna は使いません」

とお答えしました。

洋服も言葉づかいも年々カジュアルになってきているとはいえ、また、歌の歌詞ではひんぱんに出てくるとはいえ、仕事では使いません。

今年1月4日発行の「品格のある英語は武器になる」(マヤ・バーダマン著)の中でも

wanna → would like to
gonna → going to

と言った表現は映画の会話には出てきても、ビジネスにはカジュアルすぎる との指摘があります(p.71)

ちなみにこのマヤさんの近著はオフィスでの英語のFormality がとてもよくわかる、お勧めの本です。

またこの wanna, gonna については

「スタンフォードの『英語ができる自分』になる教室」(朝日出版社)

のスクリプトを見ながら音源を聴いた際にもケリー・マクゴニガル博士は全て

want to,

going to,

と発音しています。

 

【誰かの発言を引用するときの表現】

そしてもう一つ。

I said that を I was like “発言内容”
He said that を He was like “発言内容”

という表現。

これはある英会話動画の中で「アメリカ人は頻繁に使うので、まねするとカッコいい」と取上げられていました。

この話し方は確かによく聞きます。でもオフィスの中ではありません。
とても学生らしい、かわいらしい(?)、ちょっと幼い話し方。

四ツ谷駅の近くでランチをしていたときに近所の上智大学の学生さんたちの会話が聞こえてきました。その時はこの I was like, He was like の嵐でした(笑)

外資系企業で仕事をしていた時に一度だけオフィスの中で

I was like…. , He was like….

という話し方を聞いたことがあります。

それはサマーインターンに海外から来た学生さんでした。間違いなく周りから浮いていました。

でも間もなく彼女はその話し方をやめました。
きっと自分が浮いていることに気づいたのでしょうね。

ネイティブっぽく聞こえる表現でも、即まねをするのではなく、その場や自分の立場に相応しいものを選びたいものです。

そのためには自分にとって新しいい表現を使う前に、辞書を開いて例文を調べるひと手間を惜しまないようにしましょう。

投稿者プロフィール

河野 木綿子
河野 木綿子
河野木綿子(こうのゆうこ)
仕事の英語パーソナルトレーナー。管理職の英語のお悩みを出張個人レッスンで解決します。
トレーナーはいわゆる純ジャパ育ち。新卒で(株)西友に就職したものの、外資に転職しました。その後大手外資系企業で25年間、仕事の英語を駆使してグループ会社全体のシニアマネージャーへと上り詰めました。英語だけでなく仕事を回すための異文化コミュニケーションのコツもお伝えしています。
主な勤務先;
モルガンスタンレー、バクスター、ファイザー、シーメンス

主な著書;
『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』すばる舎
『読むだけでTOEIC®テストのスコアが200点上がる本』あさ出版

メディア取材・掲載:プレジデントオンライン掲載記事 外国人上司の苦悩

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