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異文化出身の同僚とよい人間関係を築くには気持を聞くこと

この記事はこれから自分と違う文化圏から来た人と一緒に過ごするかもしれない方のためのものです。心の準備ができていれば何も恐れることはありません。

 

英語カフェで出会った青年

2年前のいまごろ週に1度くらいの割合で英語カフェに通っていました。

その英語カフェというのは月会費を納めれば、首都圏各地でカフェが契約している飲食店でのおしゃべり会に参加できるという仕組みでした。

指定時間内はファシリテーター(英語人)がテーブルに居て、いつ行っても、いつ帰っても自由。

飲み物は1杯だけ無料で飲めます。中には食事をしている人もいるくらい
自由な雰囲気。

あるときファシリテーターが、お母さんが日本、お父さんが韓国のルーツを持つ20代のアメリカ国籍の青年だったことがあります。

ラーメン話で盛り上がるうちに習慣の違いの話になったのがきっかけで20年以上前に5年くらい担当していた新卒研修のことを思い出しました。

 

温泉にNo!  アメリカからの新入社員

当時、わたしはアメリカの医療機器メーカーで教育担当をしていました。

新卒新入社員研修は担当研修のなかでも年に一度の大きなイベントの一つ。

その年は諸経費が削られて新卒の採用が少ない年でしたが、他にもいつもの年と違うことがありました。

アメリカ出身の新入社員が2名いたことです。2人ともルーツは日本で見かけも日本人です。

 

新入社員研修というのは一生の中で一度しか受けられません。

なぜならその後、何度転職しても中途採用とみなされ基本的な言葉遣いや所作(接遇)を基本から学ぶ機会がまずないからです。

当然、新卒時代に身に付けた接遇がその人の社会人としてのマナーのレベルを決めてしまいます。

キチンとしたお辞儀、言葉遣い

連絡・報告・相談(いわゆるホウレンソウ)

だから連日、講師の私も新入社員たちも緊張の連続。

正直、とても疲れます。

 

そこで日程の中に郊外のゆったりした場所での1泊2日の宿泊合宿を組み入れました。

温泉施設完備で夜は温泉につかりながら体を休め、同期の親睦を深めてもらえればいいな、と思ったのです。

 

すると2人のアメリカ育ちのうち1人が人事部の私の席までやってきて

「僕は温泉には入りません。

他人の前で裸になる事はありません

家族の前でも裸にならいし

裸になるのはガールフレンドの前だけです」

と、キッパリ。

 

そういう感覚の違いには事前に思い至らず素直に「あーなるほど」と気づいた次第です。

彼にはホテルの自室のシャワーを使うように話をしました。

 

ところが後日、彼の同期たちから聞いたところによれば、彼は水泳用パンツを履いて嬉しそうに温泉に現れ

何度も飛び込みをやっていたそうです(笑

一旦、自分は温泉に入らないと公言したものの、やはり同期の仲間と一緒にお風呂に入りたくなったのでしょうね。

彼の中でも葛藤があったに違いありません。

アメリカの子供が日本で体験したドッキリ

この話を英語カフェでそのアメリカ人ファシリテーターにしたところ

“I had exactly the same experience when I was eight years old!”

とお母さんと一緒に日本に里帰りしたときのことを話してくれました。

 

彼は温泉は裸で入るということを知らされないまま入り口でお母さんと別れました。

暖簾をくぐってびっくり。

みんな、裸だ!!!

彼は後でお母さんと合流した時に抗議したそうです。

Hey, Mum! You didn’t tell me!

想像するとなんだか可愛らしいですね。

 

最近、同じような体験談を30代初めの方からも聞きました。

日本に来たイギリスからの大切なゲストを温泉旅館に招待して大風呂に入ろうとしたところ

「断固たる拒絶を受けた!」

そうです。

 

一方でうちの近所のスーパー銭湯に行くとお客さんは日本人よりも外国人のほうが多い。

中国や韓国、時として東欧からの人が普通にお風呂に入っています。そこでは外国人でも裸になることが受け入れられています。

江戸時代の銭湯の様子には好きな落語を通じて詳しいので当時は混浴で老若男女を問わず、みな裸で狭く薄暗い銭湯に入っていたということです。

 

今では銭湯は明るく、男女別々。同じ日本の中でも時代とともに文化・風習は変わってきたんですね。

 

これから私たちが国内で体験する異文化

これから国内に外国人労働者が増えると

例えば;

社員旅行を復活しよう!

夜は温泉に入ろう!

と企画する際にそれを受け入れがたい人がいるかもしれない

ということを

常に事前に考慮しないといけませんね。

 

温泉に限らず、一緒に飲食したときのお会計。

日本人の多くは割り勘や男性が少し多めにお支払い。というのが暗黙の了解になっています。

でも自分が飲食した分しか払いませんと主張する人も出てきそうです。30年近くまえのことですが、実際にそういう同僚がいました。

 

慣習が違うときにとかく日本人は対立を恐れて「しょうがない」と相手の主張を受入れてしまいがちです。

そしてあとでモヤモヤ感が残る。

でも長い目で見て腹を割って話せるよい人間関係を築くためには日本の習慣について言葉で説明したうえで

異文化から来た人の気持、希望、言い分にも冷静に耳を傾けてから

お互いの妥協点を探っていくことが必要になることでしょう。

 

自分の意見をはっきりと言うと言う事は必ずしも失礼にはあたりません。

グレーゾーンを残さずお互い納得できるように着地点を探るのは相手を尊重することの表れでもありますし

こころのしこりを残さなければ、仕事を進めていくうえでのモヤモヤがなくなりますね。

 

今日も最後までお読みいただきありがとうございます。


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