河野木綿子のセミナー情報 

初めての英語プレゼンはハードルを下げてでもデビューする

これは英語のプレゼンが未経験で不安を抱えている人のための記事です。

人生初のプレゼンが英語だったワケ

 

今から20年以上前、外国人が多い役員会で英語のプレゼンをすることになりました。

まだ日本語でのプレゼンさえしたことがありませんでした。

想像しただけでプレッシャーに押しつぶされそうになり、一度はお断りしました。

 

後年、私が自分の部下の人たちに「プレゼン、自分でやろうか?」と

水を向けたときと同じ反応です。

やったことがないのに「できない」と縮こまってしまいました。

 

プロジェクトの成果はプレゼンした人のもの

そのときに部長が言ったひとこと。

「河野さん。他の人にプレゼンを頼むと、そのプロジェクトの成果は

プレゼンした人のものになるよ」

えっ?

大ショックでした。

 

そのプロジェクトは約2年かけて私がゼロから調査して立ち上げた

上司評価の仕組みのデザインについてのものです。

既に2年の年月を費やしていました。

 

具体的には

過去に同じようなプログラムで部下から評価をされて

不快だと感じた何十人もの管理職に

アンケートと聴き取りの両方をするとともに

 

10社以上の社外組織からもヒアリングをして

日本人同士で上司評価を行うのにどうやったら摩擦を避けられるか?

を策定済みでした。

 

役員会では以下の説明をしてから、どれが自社に向いているか

意見をいただく予定です。

 

<私が初めての英語プレゼンで伝えること>

社外提携業者3つ、それぞれの長所・短所

前回うまくいかなかった理由(調査結果から)

3つの業者から私のお勧めとその理由

 

ハードルを下げてもらうには

そこで考えたのが

自分ができることは自分でやる。

出来そうもないことは部長に頼む

という今考えると何ともずうずうしい提案。

 

でも私は必死です。

ダメ元で交渉しました。

 

「部長、プレゼンは初めてです。でも提案だけは当日までにやれるようにします。

ただし、質疑応答だけはお願いしてもいいですか?

質問が聞き取れないかもしれないし

その場で英語で答えられないかもしれないから」

 

その時の部長は少し間を置いてから

「わかった。いいですよ」と受けてくれたのです!

 

それからの2週間、通勤の中央線の中では

常にドアの横に立ち

ブツブツとしゃべりの練習をしていました。

いまでもドアガラスに映る練習中の自分の姿を覚えています。

 

あの瞬間逃げなかったおかげで開けた人生

プレゼン当日の役員会では

「質疑応答は最後にします」

I’m going to have a Q&A session at the end of my presentation

 

は全く無視され、手も上げずに意見や質問をする外国人役員たち。

こちらもそれを無視して、とにかく最後まで突っ走りました。

最後に部長が質問を受けて、出来る回答は私が自分で私がする。

そして自分でも一番いいと思った提携業者と評価制度のプログラムを作ることになり

そのプログラムは長年、その会社で続いたそうです。

 

 

新しいことから逃げないこと

ずいぶん経って英語のプレゼンを日常的にするようになってから

思ったことがあります。

 

「あのとき逃げなかったから最初の一歩を踏み出せた。

そのあと、どんどん挑戦して 私の人生変わったかな?」

 

一度体験したことで 英語でプレゼンテーションをするというスキルの

だいたいのレベル感が身体でわかり

次はこうしよう という目標ができたのです。

もちろん、プレゼンが怖い という恐怖感からも解放されました。

 

だれも私の英語に完璧を求めていない

受験科目に英語があったせいか

英語というと構えてしまって

相手にメッセージを伝えることより

「ミスをしない」

に注意が言ってしまいます。

 

でも実は誰も私の英語力は気にしていないし、完璧は求めていません。

聴き手は

「自分たちに何をして欲しいの?」と思いながら

話を聞いてくれています。

 

そういうことをゆとりをもって高い視線から言えるようになったのは

日常的にプレゼンをこなすようになった10年近く経ってからなのですが

このスキルや楽しさを自分だけのものにしておくのはもったいないので

仕事の一部として

これから海外に羽ばたきたい方々にお伝えしています。