2つの異文化体験をしました: ボストンのジョブフェア

昨夜、NHKで野茂英雄選手の特集を放送していましたね。ご覧になりましたか?

それを見ながら思い出したことがあります。

文化や人の多様性についてです。

今からちょうど14年前の10月23日、私はボストンのホテルに泊まっていました。

朝一番のニュース番組が新潟中越地震を報道したのは翌朝でした。震源地が

North area of Tokyo

という非常にざっくりした被災地の言い方だったので一瞬実家のある東京郊外か?とも思いましたが詳細を聞くと新潟県。

アメリカのように広大な国では100キロ、200キロの距離はあまり遠くない感覚なんだとびっくりしました!

 

とはいえ、思いのほか被害が大きく、被災地の片には改めてお見舞い申し上げます。

ところでボストンに何をしに行ったのかというと

当時すでに始まっていた、在米日本人留学生を採用するためのジョブフェアで
ブースを出展して面接するためです。

この留学生採用は当時在籍していた会社で始めての試みで、私はプロジェクトリーダーでした。

 

あとから社長から聞いた話ですが出典初年度は認知度も低いし

(とはいっても当時すでに世界最大の製薬メーカーでした)

1人も採れなくてもしかたない

 

と思っていたそうです。

結果的に3人にオファーを出し、1人が内定、入社。社長から直接お礼を言われました。

 

そのジョブフェア開始の前日の準備途中のランチタイムに事件が起きました。

いつも日本では普通にしている、化粧ポーチを在席の印としてテーブルの上に置いてランチプレートを取りに行ってもどると

化粧ポーチがない!

今の日本だと、化粧ポーチでなくて携帯電話を置く人が多いですね。現金じゃないから取られないだろうという感覚。

でもそれって悪くなったとはいえ、まだまだ犯罪率の低い日本での特殊事情です。

携帯電話も取られます。平和な日本でのんびり過ごしていた私は異文化の洗礼を受けたということですね。

化粧ポーチがない!ということは

翌日、自社のブースで社名の看板の下に すっぴん で座って面接をする ということです。

 

ああああ、国際面接デビューが すっぴん!

でも仕方ありません。自分の不注意。

事務局にも何が起きたかの説明をして紛失届をだして、翌朝、確認に行きましたが出てきません。

おかげで化粧ポーチは英語では パウチ と発音するということは覚えました。それだけが一生のお宝。

その日のランチタイムは食事を取らず、ジョブフェアの会場前からタクシーに乗り

Could you take me to the central?  I’d like to go to the big drug store.
中心街に連れてっていただけますか? 大きなドラッグストアに行きたいんです。

と運転手さんにお願いしました。とても要領のよいかたで、ドラッグストアはすぐ見つかり

メイベリン(女子ならだれでも知っていますね)でメーク用品を一式購入し、

待っていてもらったタクシーに再度文字通り、飛び乗ってジョブフェア会場へと戻りました。

その車中での運転手さんとの会話。またもや異文化体験というか違う価値観の人との出会いで面白かったです。

彼のおしゃべりの内容は要約するとこんな内容です。

 

僕は中東からの移民の家系だ。

アメリカのスポーツではフットボールとベースボールが人気だ。

でも僕はベースボールはテレビでも観ない。嫌いだから。

神聖な仕事場でチューイングガムを噛んでいる選手たちを見るとゲームをバカにしていると腹が立つ!

 

 

あらららら。そういう価値基準もあるんだ。と妙に感心しました。

アメリカの野球選手(他国出身者もたくさんいますが)がアメリカの標準だと思って試合中にガムを噛み続ける。

もしかしたら他国から来て、早く仲間になりたくてガムを噛む人もいるかもしれません。

でもそれが大嫌いで中継放送を見ない人もいる。

何を不快に感じるかって人それぞれですね。確かに仕事中にガムを噛むのは私でも抵抗ありますが

でも、採用面接で面接官をする直前にさわやかな息にしようとガムを噛んでから臨んだことはあります。

 

化粧ポーチや携帯電話を席確を確保するためにテーブルに置かない。

アメリカ人がみなベースボール好きとは限らない。

文化的標準は国、それぞれだし、また人それぞれだということは言葉に不自由がなくなってからも意識したほうがよさそうです。

 

 

仕事の英語のお問合せはこちら

メルマガのご登録はこちら

 

投稿者プロフィール

河野 木綿子
河野 木綿子
河野木綿子(こうのゆうこ)
仕事の英語パーソナルトレーナー。管理職の英語のお悩みを出張個人レッスンで解決します。
トレーナーはいわゆる純ジャパ育ち。新卒で(株)西友に就職したものの、外資に転職しました。その後大手外資系企業で25年間、仕事の英語を駆使してグループ会社全体のシニアマネージャーへと上り詰めました。英語だけでなく仕事を回すための異文化コミュニケーションのコツもお伝えしています。
主な勤務先;
モルガンスタンレー、バクスター、ファイザー、シーメンス

主な著書;
『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』すばる舎
『読むだけでTOEIC®テストのスコアが200点上がる本』あさ出版

メディア取材・掲載:プレジデントオンライン掲載記事 外国人上司の苦悩

詳しいプロフィールはこちら