これは職場に外国人上司や同僚がいて連絡やお願いをスムーズにしたいと思っている人のための記事です。
増え続ける外国人従業員の数
昨日のことですが、最近英語のレッスンを受け始めたクライアントさんのレッスンで
I don’t understand you.
Could you say that again?
おっしゃっていることがわかりません。
もう一度言っていただけますか?
を練習しました。
レッスンを始めたばかりの方には私の話すことが分からないときに
遠慮なく質問していただけるよう
この表現を練習します。
感想を聞いてみたら
「え~。。。日本人同士だと言わないですよね?」
というお答え。理由は
「なんか、失礼な気がして。。。」
とのことでした。
確かに。
その気持ちはわからなくもないですけれど、
私自身が日々、外国人上司とやり取りしていた時はお互いに頻繁に「聞き返す」ことをしていたような気がします。
なぜならわからないことをそのままにして、想像で仕事を進めてしまうほうが行き違いが起きる可能性があって、よっぽど失礼で怖いと思っていたから。
外国人とやり取りをするということ
日本企業でも外国人採用の数が増えています。
少し古いデータになりますが「平成29年10月現在の外国人労働者が127万人に!(厚労省まとめ) [2018/01/27]」というものがあります。
ある日系大企業の本社ビルのオフィスを案内された際に、しきりのない広いフロアに、
ターバンやムスリムの女性が被るヒジャブが点在していました。
私自身も2009年ごろから外国人、主として東南アジアからの留学生採用をしていたことがあります。
さらに、顔を合わせて仕事をしないまでも、メールや電話会議でのやり取りは確実に増えています。
やり取りをするときにどう接したらいいか迷うかもしれません。
日本人は相手に対して失礼にならないよう細心の注意を払う人が多いようです。
日ごろからクライアントさんと話す練習をしていて
「こんなこと言ったら失礼にならないですか?」という質問をされる方が多いことからの推測ですが。
そうなると、相手が言っていることがわからなくても
分かったフリ
想像で「きっとこういうことだろう」と仕事を進めてしまう。
ということが起きがち。
日本人同士だと
言わなくてもわかるよね?
以心伝心
もっと高級になると「忖度(そんたく」
というのもありますね。
外国から来た人と仕事をする場合お互いの言葉が違うだけでなく、常識や習慣も違います。
となるとわからないことがあれば、質問をしてすべてをクリアにしないと行き違いが起きます。
確認しなくてもなんとかなる、は通用しません。
日本人同士だと確認しないで間違いが起きた場合
「私の説明が足りなくてごめんなさい」
「いやいや私のほうこそ確認したらよかった」
とお互い謝りあったりします。
これは対立(conflict)嫌いだから。
わからないことがあっても相手に失礼(conflict)だと思うから質問しない
と、根っこは同じかな?と思っています。
でも他の文化圏の人とのやり取りだと必ずしもそうではない。
間違いが起きた責任の所在をつきつめたい方もいます。
感謝の気持ちも言葉にして伝える
また、連絡や指示だけでなく感謝を言葉で伝えるということも大切です。
思っているだけでは伝わらない。
「ありがとう」に添えて
「いつも期日通りに提出していただいて助かります」と普段感じていても言葉にしないことも具体的に伝える。
これは相手が外国人でなくても日本人どおしでも人間関係がよくなり仕事をしやすくなりますよね。
先日、神田のお寿司屋さんで感心したことがあります。
カウンターの握りは親方ひとり。東南アジア系の女性が後方とホールに一人ずつで営業していました。
カウンターから振り向いて女性から何かを受け取った親方が
「ありがとう。 担当外なのにありがとね」
この「担当外なのに」の一言です。「私の仕事じゃありません」と相手に思われそうなことを頼んだのでしょう。
「担当外なのに。。。」とその後方の女性が思っていたとしても
「担当外なのにありがとね」と言われたら、気持ちをわかってもらえていたことを嬉しく感じることでしょう。
察するほうがいいのか?確認したほうがいいのか?
その同じお寿司屋さんで私の左隣には若い日本人カップルが座っていました。
アナゴ1本握りを注文して、ひとつだけカウンターに出てきたら
「あ、もう1本です!」って。
初めからそう言って注文すればいいのにな。と思いました。
でもきっとその男性は
「ふたりなんだからいくつって言わなくても察して2本だしてよ」
って思っていたのかもしれません。
親方は「アナゴ握り1本~!」と威勢よく言ってからさっさと握りました。
それ以降は注文ごとに「2個ですか?」 と個数を確認していました(笑
これはお寿司屋さんでのエピソードですが、仕事でも同じことが起きがちです。
想像で、察して仕事をするのではなく
「わからなければ質問する」
「想像で進めない」
を徹底したいものです。