評価される管理職の英語ビジネスコミュニケーション  製薬業界が得意です (月曜休)

仕事が急に英語になったときのいちばん効率的な学習法

Colleagues from other countries

この記事は組織変更、会社の戦略変更などで急に仕事で英語をたくさん使うようになって困っている人に効率的な学習法をお伝えするものです。

「いきなり外国人上司」というのが最近出てきた

先日、ある大手新聞社から私のホームページ経由で1通のメールが届きました。企業の合併・買収によって突然上司が外国人になった人で初めは苦労したけれど

英語ができるようになったおかげで活躍できるようになった例を教えてください。

というもの。

早速、私自身のことと今までのクライアントさんのことを振り返ってみたところ誰一人として「いきなり外国人上司」になった人はいませんでした。

大手日本企業の場合だと海外との共同プロジェクトが始まってから、ある日突然日本人上司から外国への「英文メール」の写し(いわゆるCC)に自分の名前が入ります。

自分からも自己紹介含めて「返信しといてね」と言われるパターン。

あるいは上司から海外プロジェクトの仕事に任命された後で次に来るものは多くの場合「電話会議」です。

英文メールでのやりとりが始まったと思ったら「来週のテレコン(電話会議)出てね」と上司から言われたというのがオンラインツールが発達した昨今のトレンドです。実際はWeb会議と呼ばれるZoomやTeamsです。

ところが最近は事情が違います。

コロナ禍の影響もあって、日本の大企業でも事業内容のポートフォリオを劇的に変更する。そうなると取引先や協業する企業が海外になる。今朝の新聞に取り上げられていた東芝もその例です。家電からは撤退しますね。

そして組織の変更のときに「上司がいきなり外国人」というケースが出てきています。

これは上司が日本に赴任してくるのではなく、海外とリモートでやり取りをする毎日になるということです。

そうなるといきなり英語でオンライン。上司の口の動きも見えにくいし、こちらの戸惑っている表情が伝わりにくい。 打ち合わせの台本を用意してでも「とにかく、必要なことは伝えなきゃ」という状況になります。

さらに突然チャットがパソコンで立ち上がってLiveのやり取りもあるかもしれません。

受信型から発信型の英語に切替える

メールにしても電話会議にしても自分から英語を「アウトプットする」という発信型のコミュニケーションです。

今までTOEICなどのテスト対策だけをやってきた人は「英語を聞いてたった一つの正解を選ぶ・文法問題の空欄を埋める」という受信型のコミュニケーションから、こちらから、書く・話すの発信型の能力が必要になります。

さらにコロナ禍の中で発足した新規プロジェクトでは電話会議が続いた後でコロナが明けると
「来年の春、プロジェクトメンバーで集まるよ」
という流れになるでしょう。

実際、すでに「来年春、渡米するので話せるようにしたい」という新規のご依頼を受けています。

私が英語の仕事デビューをした数十年前は、出張先といえば圧倒的にアメリカでした。でも今はAsia Pacificとうリジョンのくくりが多国籍企業では力を持つようになり会議があるのは香港、シンガポールや北京が増えました。

アジアの国の仲間たちは近頃、高校からアメリカに留学していた英語が流ちょうな人や、文法の細かいことは気にせずバンバン発言することに慣れている人が多いです。

そうなると日本人の一団はただ座ってうなずいているだけになりがち。そんなプロジェクトや出張先での会議、嫌ですよね?

英語は身近なところから伸ばす『自分単語帳』とホームページの活用

突然の英語で困っている方に私がお勧めしているのが「仕事の英語」に絞るということ。

今、または明日の電話会議に必要な言いまわしを辞書で調べて、一度でも発言すればその場での緊張感とともに、自分にとっての強烈な体験として記憶に残り、次回から使えるようになります。

私自身がそうでした。
職場にやってくる海外からのプロジェクトメンバー。今日はこれだけは確実に伝えよう、という具体的な準備。

「仕事の英語」は使い始めればすぐに上達し始めます。ビジネス英語は 日常会話より使うボキャブラリーが限られているうえに、お互い同じ分野で仕事をしている同士なので、あっという間に伝わるレベルになります。一般のおしゃべりより範囲が狭いのです。

明日使う単語、言い回しの「自分単語帳」を作ることから始めてみてください。時間も労力もかけずに、ただ一定期間続けることで実は最短距離で英語ができるようになります。

さらに単語だけに絞って言えば、会社のホームぺージはとても濃縮された学習効果の高い教材として使えます。

自社はもちろんのこと、競合他社のホームページもチェックして自分の担当事業や製品がどんな単語と表現で説明されているか。これを使えるようにしないのはもったいないです。

そのあたりのことは拙著『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』すばる舎の Part 2で詳しく解説しています。(2021年11月現在Amazon Unlimitedで無料読み放題)

まとめ

この記事を読んでくださっている方は、急激に仕事の中で英語が増えて困っている方かもしれません。精神的に追い詰められているかたもいらっしゃることでしょう。

でも発想を変えると今がチャンスなのです。

ゆったり受験勉強をするよりも、差し迫ったことを解決する、何とかしたいというとき人の能力は適応しようとして伸びます。いわゆるストレッチです。

ただし受験勉強のように広く浅くやっていては間に合いませんし、仕事に関係のない単語や言い回しに使う時間と労力はもったいないです。コツは実際に使うことを付け焼刃でいいので、ひとつひとつ増やしていくことです。

そして悪口を言うつもりはありませんが「シャイな方のためのアプリで英語学習」は望み薄です。なぜならあなたが仕事で話す相手は生身の外国人だからです。

単語の発音のチェックをアプリでするのは便利だと思いますが、話すのはぶっつけ本番で海外の取引先、プロジェクトメンバーであることが最高の学びにつながります。

出来るようになってからやるのではなく、やりながら身に付けるのが効率的で絶対に忘れない仕事の英語学習法です。泳げるようになってからプールに行きます!と言う人はいないですよね?

最後までお読みいただきありがとうございました。


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