英語が変われば仕事も変わる  製薬業界が得意です (月曜休)

英語を教える素地はスケート教室の先生時代にあった

この記事は英語をはじめ、自分の得意分野を人に教えたい方、講師初心者向けのヒントです。

中学から大学まで子供にスケートを教えていた

仕事の英語パーソナルトレーナーの河野木綿子です。

人に話すと「ええええっ?」と驚かれるのが自分が中学生から大学を卒業するまで長いあいだ

スケート教室で先生をしていたこと。

大学生の時には品川プリンスホテルのスケートリンクで新聞社主催の親子スケート教室でおしえたこともあります(単発)

6歳の時に自分が生徒として入ったスケート教室は冬の間だけ、毎年開かれていました。

実は子供のころ、小児喘息と診断されていて、発作も起こさず元気に走り回っていたのですが、呼吸器系に冷たい空気がよかろうと

親が申込んで小学校の1年生から6年生まで毎年冬になると6時起きして通っていました。

オリンピック選手候補のようにマンツーマンではなくて一クラス30人から50人もいる、マスティーチング。

1年生から6年生まで6クラスありました。

 

1年生のころは臆病でフェンスに張り付いているところを先生に引きはがされるような劣等生だったのですが

小学校高学年になったころにはスケートの魅力にはまり、週に2回くらい学校が終わると自転車を飛ばしてスケートリンクに通いました。

 

そして中学生になると先生のアシスタント。高校生以降は独立して先生。

受持ちは毎年小学校3年生で多分50人近くの初心者を「滑る・止まる」を出来るようにする。

その生徒の中に、のちに弟の奥さんになる女の子がいたことは後になってわかったこと。

What a small world!

教えるコツにはパターンがあった

大人相手だと、出来るようになった時のイメージを持たせて練習するのですが小学3年生くらいだと、日本語はだいぶわかるけれど理解力にはまだまだ個人差が大きいです。

私が先生のアシスタントだったころ、メインの先生は「ペンギンさん、知ってる人~!」と手を上げさせました。

さすがにこれは毎年全員が「は~い!」と手を上げます。

スケートを滑れるようになるための第一歩は、ペンギン歩きができるようになることです。

ペンギンさんのような歩き方ってどんなものかというと

① 左右の足のかかとを付けた体制から右足を半歩踏み出し、右足のかかとを

左足の土踏まずに付ける。

② 今度は左足を半歩踏み出し、そのかかとを右足の土踏まずに付ける。

この説明をするときは子供たちに背を向けて立ち、左右の手を頭の上に掲げて

左右の足に例えて説明します。

③次にみんなのほうに向き直って、実際に脚でペンギンさんの歩き をやって見せます。

そして今度は実際に子供たちにやらせる

説明を聞いて、お手本を見た生徒たちが「あー、こんなふうにやるんだ」と

「出来たときの状態」をイメージできたところで

先生自身は生徒たちのほうを向いたまま前に進まず

同じ場所で「左~、右~」とゆっくり体重移動をするところを見せます。

生徒たちはきゃあきゃあ言いながらもこちらに向かって少しずつ進んできます。

あちこちですってんころりんしますが、子供は体が軽いので怪我はしません。

3メートルもやるうちに、コツがわかる子もいれば滑って転んで起きられなくなる子もいますよ。

そんなとき起きられない子を助けて立ち上がらせる役割の大人も会場にちゃんといますので安心。

 

そして、やって出来たら褒める(フィードバック)

ペンギン歩きの練習は週に1度のクラスで2週間続けてそれだけやります。

私は腰をかがめてそれを見ていて、みんなが何メートルか歩いたら声をかけまてす。

「は~い、そこまで。先生、見てたけど、みんなちゃんとかかとを戻すの出来てたね」

次は滑る練習、できそうだね!」とその場で具体的に褒めることが肝心です。

なぜならその日の終わりになって同じことを言っても、言われたほうは忘れてしまって何を褒められているのかピンと来ないのです。

そのばで褒められて「わ~い、やった~!」と達成感も味わってもらうことで

次の段階へのやる気がでて、滑れるようになるまで続けられます。

 

筋トレトレーナーの指導法もそうだった

 

時は流れ、私は50代に入ってからジムに通うことにしました。

外資系を離れて1年中忙しい生活から解放されたので週に2回くらい時間がとれるようになったのと

いままで仕事漬けだったので、これからは自分のことにも時間をかけようと思いました。

週に2回のうち、1回は筋トレの専門家についてもらおう。と加圧トレーニングができる方を頼みました。

ジムから紹介してもらったトレーナーさん、教え方、褒め方が上手なんですよ。元、全日本女子バスケの選手でした。

脚でのプッシュアップの負荷もどんどん上がり、ベンチで仰向けになってあげるウェイトの重さも順調に増え楽しくて仕方がなくて、どんなに仕事が忙しいときでも必ず週2回を死守しました。

 

で、あるとき気が付いたのが、トレーナーさんの指導方法も、あのパターンだ!ということ。

解説 → お手本 → 本人にやらせる → できたら褒める(フィードバック)

もちろん「あ、惜しい!ここをこうするともっと筋肉に効くのに」という場合もあります。

その時ももう一度やって見せて私の思っているイメージに手を入れる。

だからこそ、やる気も失わず、続くから成果がでる。もっとできるようになりたいと思う。

おかげさまでダイエットなしなのに5年後には体脂肪率 20%前後まで引き締まりました。

(今は戻ったけど  涙)

トレーナーさんには感謝しかないです。

 

まとめ

解説 → お手本 → 本人にやらせる → できたら褒める(フィードバック)

ということを振返って改めて気づいたこと。

この手順は後で気が付いたのです。聞いたことあるような?って。

そう!あの連合艦隊の司令長官 山本五十六の名言、

「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば、人は動かじ」

でした。「やってみせ」と「言って聞かせて(解説)」が入れ替わるだけで

要点が同じ。

私自身は 学生時代のスケート教室指導員として先輩から見様見真似で身に付け、社会人になってからは社内講師をするなかで、上司のからたくさんのアドバイスをいただきました。

振返ってみるとたくさんの学びの機会に恵まれていたと改めて感謝しています。

それが今の英語パーソナルトレーナーの素地になっていることは間違いありません。


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