この記事は会議や研修を主宰することがある人のためのものです。
参加者に貴重な時間を失わせないように書きました。
今日はやや辛口の投稿です
今週火曜日に、あるセミナーに参加してきました。いわゆる「フロント商品」と呼ばれるイベントで、セミナーの終わりには高額セミナーの説明会があるタイプのものです。
高額セミナーの内容にも正直なところ少し興味がありました。
ただ、一番知りたかったのはどういう主催者かということでした。
運営体制はしっかりしているか。もし将来、高額セミナーを受講してみたくなった時、信頼できる内容かどうか。
参加してみて結論は X 印でした。
先入観はまるでなく、むしろかなり好意的でした。
毎日読んでいる、その団体のメルマガは内容がよく絞られていて分かりやいものです。
たぶん既に1年以上、メルマガを読んでいます。
今日のブログのタイトルから既にお分かりかもしれませんが、セミナー開始時刻が遅れたのです。
約10分ではありますが、まだ来ない人数人を待ちます。というのが理由です。
私もワークショップなど、大人数の催しで話すことがあります。でも基本、遅刻者のために開始を遅らせることはしません。
時間通りに来た人の時間を無駄にしたくないからです。
時間は取り返せない資源
ビジネスの資源はかつては「人、モノ、金」と言われていました。最近は「人、モノ、情報」だそうです。
個人的には この「人、モノ、情報」という三種の神器に「時間」を付け加えています。
三種の神器はもし無くしても、あとで取り返すチャンスがあります。あ。人のことを軽く見ているわけではないですよ。
ただ、「時間」だけはどんな人にも1日24時間しかありませんし、過ぎた時間は取り返せません。
時間を取り戻せる仕組みやアプリができたらいいのに。
セミナー会場に開始時間までに集まった人は、時間を守るために仕事の時間を調整したり、遅れそうになってタクシーに飛び乗ってやっと間に合わせたのかもしれません。
時間どおりに会場に行ったのに、何か事情があるのかもしれませんが「遅刻してくる人」を何十人もがじっと待っている。
おかしくありませんか???
会議の開始が遅れた場合の損失
かつて新卒新入社員研修を担当していたことがあります。入社時研修初日に「時間厳守」ということを皆で考えるグループワークをしたものです。
新卒研修のグループワーク
<会議の開始が一人の遅刻で10分遅れた場合の損失はいくらになりますか?>
目には見えませんが、こんな無駄が出ています。
① 出席者の人件費 10分ぶんx人数分
② 会場の家賃 ひと月あたりの賃料から面積で割り出せます
③ 会場の光熱費 同上
そして
④ まだ自分の席にいたら挙げられていたかもしれない成果 Priceless.
みみっちくて細かくて嫌な感じですが、待たされている人の中には寸暇を惜しんで仕事をしている人もいるかもしれません。
今回のセミナーが遅れて始まったことで、上記の①から④だけでなく、私のように時間を資源と考えている人間がその団体に寄せていた期待も失ったわけです。
改善可能なセミナー運営
時間が遅れただけなのに厳しすぎると感じる方もいることでしょう。
もちろん他にも理由があるのでご参考までに挙げておきます。
プレゼンターがスクリーンのプレゼン資料をそのまま読み上げていてお粗末だったこと。
ただ読み上げるならハンドアウトにして配っていただければ、またはいつものメルマガに書いていただければ
時間も労力も、もっと有効活用できたのに。と感じました。
高額セミナーであれば、毎回お粗末なプレゼンテーションと時間管理でがっかりし続けることは避けたいです。
英語の時間のことわざ
英語にはこんな慣用表現があります。
FIRST COME, FIRST SERVED
早く来た人から迎えられる → お土産のお菓子を早い者勝ちで取りに行くときなど
やっぱり一人の都合で他の人たちに無駄なコストがかかるというのは避けたいと再度思います。
でももしかすると今回遅れて始まったセミナーの方は多少英語圏的な発想の持ち主だったのかもしれません(笑)
私の限られた経験からですが、英語圏の会議って始まりの時間厳守より、終わりの時間管理に厳しい気がします。
押せ押せで会議が3時間かかったという経験がありません。
何時までに何を決める。 というのがはっきりしていて、特に役職者は例外なく終了予定時間になると話の途中でも荷物をまとめて退出します。
反対に始まり時間に遅れてくることに対しては寛容です。
「遅れてくる人をお皆で待ちましょう」ということにはならず、いる人だけで始めます。そしてお尻の時間(終了予定時間)までに
予定されたアジェンダの結論を出します。
日本には 果報は寝て待て というのんびりした微笑ましいようなことわざがあります。
でも英語圏では Time flies 光陰矢のごとし
飛んで行った時間はもどりません。毎日、心して時間を使わないと。
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