仕事の英語パーソナルトレーナーの河野木綿子です。
近頃まったく見かけなくなったお正月の遊びに「すごろく」があります。今いくつくらいの大人だったら子供のころすごろくをやったことが
あるのでしょう?
さいころを振って、出た目の数だけ進む。進んだ先に書いてある指示に従う。そういうすごろくのルールって日本オリジナルかというとそう
でもない。
ニューヨークに長年住んでいた友達とお正月休みにバーで話していて、アメリカ人はバーでボードゲームを楽しむということを言っていました。
どんなゲームがあるかというと「人生ゲーム(英語版では LIFE)」もそうだよね。ということになり、ルールも「すごろく」みたいなもん
だと「すごろく」のことを思い出した次第です。
「すごろく」で進むコマ数を決めるのに振るさいころの目の出方って本当は確率だけれども、何万回も振るわけではないので偶然に見えます。
この偶然を表す言葉がchance.
chance というと私たちは普通「好機」:何かをするのによい機会
という意味で使うことが多いのですが、英語のchanceには「好機」の他に偶然とか、可能性とかいう意味があり、日常会話でよく出てきます。
どんなふうに使うかというと
偶然:
This is not by chance.
これ、偶然じゃないよ。
可能性:
Do you have some money by any chance?
もしかして~、いくらかお金持ってない?
とくに後者の「可能性」の意味で「もしかして~ですか?」の使い方は、英語とは言え、何か貸してもらいたいときに日本人でも使いやすいです。
使い方には気持ちの面でふた通りあります。
でもイントネーションが変わるわけではないので、こちらの気持ちが相手にバレることもないのでご安心くださいね。
Do you have some money by any chance?
もしかして~、いくらかお金持ってない?
1.貸してもらえる確率が低いけれど一応きいてみよう。という場合
2.たぶん貸してもらえるけれど、あんまりストレートにきくのは気が引ける。という場合
両方に使えて便利でしょ?
そして報告書の締切を伸ばしてほしい時は
Could you wait for the report by Friday 9 am by any chance?
金曜日の朝9時まで報告書待ってもらうことはできますか?
このときYes である確率(chance)は偶然ではなくて(Not by chance) 、人間関係だったりして、ね?