英語が変われば仕事も変わる  製薬業界が得意です (月曜休)

英語で仕事ができるようになるにはひとつひとつ言う練習をして実際に使う

この記事はTOEICが高得点になっても英語で仕事ができないという悩みを抱えたままになっている方のためのものです。

TOEIC高得点でも話せないのは学びを仕事でアウトプットしないから

実は私のところの英語ビジネスコミュニケーション術のコースは11月から満席が続いています。特に宣伝もしていませんし、単発セミナーなどの営業活動もしていません。

でも「今、本当に困っています」「仕事の英語、待ったなし!」の方が次々とお問合せをくださいます。

恐らくオンラインで仕事をするためのインフラがコロナのお陰で急速に整ったために自宅から、またはオフィスから、海外と「ひとりで」直接やり取りをするようになった方が増えたからのようです。

これは想像ではなくて実際にお問合せを受けた後のカウンセリングで直接伺う話の大まかな傾向です。

かつては違いました。

2年くらい前までは「来年から海外に対応するポジションに就きたい」「これから外資系に転職したい」というかたがほとんどでした。

ところが今は「先週から上司とオンライン会議に出ていますが英語が聞き取れません」「もちろん質問もできません」「話を聞いているだけでした」

もう既に、英語のビジネスコミュニケーションの大海に船を漕ぎ出している方ばかりです。

欧米諸国の経済がコロナのなかで復活しつつあるということは多国籍企業の日本組織も活発化している都いうことなのか。そのあたりは資料がなくて推測ですが、仕事の量が増えているのははっきり感じます。

それはわたしの生徒さんたちが週末に集中していることから感じます。

かつては昼休みをレッスンに充てる方や平日6時からレッスンをする方がいらしたのです。でも今は「ウィークデイはまったくゆとりがありません」と言う方ばかりで週末の時間枠はほぼいっぱいです。

時代は英語を勉強するから、勉強したものをすぐに使う時代に入っています。

「これ言わなくちゃ!」の積み重ねで言えることが増える

自分自身はどうやって英語で仕事ができるようになったのか???

もう30年以上前のことを思い出してみたら、あることの繰り返しで話せることが増えていったことに気づきます。

それは「これを伝えなきゃいけない」と決心したら

「なんて言ったら伝わるかな?と辞書で調べて実際に使う」

たったそれだけです。

ひとつひとつその話に必要なことだけを言えるようにして、実際に使う。
この「実際に使う」は最強なのです。なぜなら体験、感情を伴うので絶対に忘れない。自分の使える表現として定着する。

そして何より、自信もつきます。

「この話はこういえばいいんだ」という自信。

極論、相手の言っていることが分からなくてもこちらの主張を英語で言えるようにする。

今だからもう時効。告白しますが英語で仕事を始めたばかりのころは会議で「自分が伝えなければいけないことだけ」事前に覚えて、相手の意見が聞き取れなくても押しまくる。くらいの拙さでした。

次の段階はネイティブの言葉遣いを聞いて表現を増やす

その後、英語で直接外国人とやり取りをするうちに気持にもゆとりがでてきて、相手の言い回しで「あ、これ今度使ってみよう」ものをマネするようになって言えることがどんどん増えていきました。

それも事業部長クラスや役員会のメンバーなので一応正式な場所で使える表現。

例えば「~については」という表現にバラエティがあるということに気づいて集めたことがあります。その前までは about くらいしか思いつきませんでした。

例: ~については

In regards to ~,
Regarding ~,
As regards to~,
As for ~,

こうやって、何かを伝えるときの表現が仕事をしながら増えていきました。

言えるようになったら情報選択と自分の意見をもつ練習

実は「伝えたいことを伝える」までで英語のプレゼンはできます。質疑応答も想定問答集をつくって備えることが出来ます。

でも実は仕事の英語はここからが上級編に入ります。

必要になってくるのがオンライン会議、対面会議ともに

「その場で聞いた情報に対して自分の考えをその場でまとめて話す」
「情報を取捨選択して言葉に出来る」

ということが必要になってきます。

これができないと、一方的に伝えるのが終った後は「聞くだけ」「議論に参加できない」とうことになります。

実は英語で伝えることができるようになった人に対して上記の2つが出来るようになる練習法があります。

それは、まず日本語で上記の2つができるようにすること。

生徒さんとレッスンをしていて意見交換をする際に、慣れないうちはほどんどの人が何を言っていいかわからなくて黙ってしまいます。

そういう時は
「まず、日本語でいいので自分が言うべきことを決めて言ってみましょう」

と日本語で練習します。

言うべきことが決まったら今度は自分が言える英語で口にするのです。

場数を踏むにつれて、自分の意見を言うときのパターンが出来てきます。ここからはほんとに場数がモノを言います。

私自身は今、外国とのやり取りの機会はありませんのでオンライン英会話を利用しています。

RareJob をご存知の方は多いと思いますが、教材のDaily News Articlesを使って講師とディスカッションをしています。

今日のDaily News Articleは2021年のコロナ禍と東京オリンピック、諸外国での民主主義を脅かす動きについての振り返りの記事でした。

講師と私の間でコロナ禍での東京オリンピック、パラリンピック、政治、経済への影響、Fake Newsに惑わされないための取り組み、ワクチン接種への賛成派・反対派についての幅広い意見交換を楽しみました。
25分間はあっという間に過ぎます。

こういうことは英語が話せるだけではできません。話すために情報を取捨選択する、自分の意見を決めて言える英語で話すことが必須です。

「英語でこれを伝えたい」という強い思いと地道な練習と現場での実践の積重ねがあれば留学しなくてもTOEICの受験勉強を頑張らなくても仕事が英語で出来るようになります。

極端な話、TOEICで例えば800点超えたならあとは社内公募で英語を使うポジションに応募して無理やり仕事で英語を使い始める。トライアンドエラーは遠回りなようでいて実は近道です。失敗したことは忘れませんし、自分の血肉になります。


個人的な体験ではありますが、どなたかのお役に立てると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございます。


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