最近私の周りではイベントが多いです。
英語関係のもの、出版記念パーティ。ランチ会だったり、地域起こしのイベントなど目的は様々。
イベントであれば誰かその場を取り仕切る人がいますよね。
MC(Master of the ceremony) とかファシリテーターと呼ばれます。
その方に期待される役割はリアルなイベントでもオンラインのイベントでも
① 講演者やパネラーを聴衆に紹介する
② 決められた時間内に当初の目的を達成するために交通整理をする
私見ですがMCは場の盛り上げが期待されるのに対して、ファシリテーターはあくまで黒子。
目立つようでいてあくまで主役は聴衆または参加者です。
英語で演者を紹介する際に外してはいけないこと
その① 学歴タイトルは重要
講演会で演者を紹介するのを聞いていると、日本の場合は所属する企業名と役職について「サラッと」触れますね。
〇〇株式会社 専務取締役 △△氏。
これは会社の名前がステータスになっていて、それだけで聴衆は勝手に「おおっ!すごい人なんだ」と引付けられてくださるからなのかな?と想像しています。
でももし、演者が外国人で司会進行自体も英語で進められるとなると
演者の略歴、Academic achievement (学歴)、様々な賞の受賞歴などを詳しく紹介することが演者本人へのお作法です。
あくまで私の個人的感想ですが、演者を紹介する際「この人の話しは聞く価値がありますよ」とBuy -in を取り付けるために
①学歴
②Award(賞の受賞歴)
は欠かせません。
特にその方の学歴(肩書)が Ph.D.(博士号)だったりMD(Medical Doctor:
医師)であれば、敬称は Mr. でもMs. でもなく双方ともに Dr. Forest.
アメリカは自由と平等の国だから、学歴で人を区別しないといったイメージを持っている方がいますが、とんでもない誤解です。
学問を究めるならPh.D.まで行きますし、アメリカの名門大学でPh.D.を取得した人がさらにその上に行こうと思えばイギリスにわたって
Oxford やCambridgeに留学することが珍しくありません。
それだけに権威ある教育機関からの最高学位を持っているというのは強力な社会的ステータスなのです。
新しく知り合った人がもしPh.D.やMDだった場合、本人がわざわざ
「Just call me Mike マイクって呼んでね」
と言わない限りは、親しくなってからでもDr. Forest のように敬称のDr. を外すことはありません。
英語で演者を紹介する際に外してはいけないこと
その② 彼、彼女でなく実名を何度も呼ぶ
そしてもう一つ、日本語での司会進行と英語のそれが違う点は、紹介の中でお名前を省略してHe、She と呼ぶことはほとんどなく、通常はその都度、
Mr. 〇〇
Ms. 〇〇
としつこいくらい実名を呼びます。もちろん前出のPh.d.やMedical DoctorであればMr. やMs.でなくDoctor 〇〇ですね。
本人を前にして三人称で呼ぶというのは失礼に当たるからです。だって、そこに居るんですから。
面白いことに日本語で話していると、本人の前で「彼」「彼女」と呼んでも失礼どころか、ちょっとお澄ましした気取ったイメージがありますよね。
投稿者プロフィール

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河野木綿子(こうのゆうこ)
仕事の英語パーソナルトレーナー。管理職の英語のお悩みを出張個人レッスンで解決します。
トレーナーはいわゆる純ジャパ育ち。新卒で(株)西友に就職したものの、外資に転職しました。その後大手外資系企業で25年間、仕事の英語を駆使してグループ会社全体のシニアマネージャーへと上り詰めました。英語だけでなく仕事を回すための異文化コミュニケーションのコツもお伝えしています。
主な勤務先;
モルガンスタンレー、バクスター、ファイザー、シーメンス
主な著書;
『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』すばる舎
『読むだけでTOEIC®テストのスコアが200点上がる本』あさ出版
メディア取材・掲載:プレジデントオンライン掲載記事 外国人上司の苦悩
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