ハリルホジッチ監督解任へのコメント依頼が来たけれど私は何をしたらいいの? How can I help you?

メディアからの取材依頼

数日前のことです。

私のホームページの「お問合せ」から一通のメッセージが入りました。

日本代表サッカー代表チームのハリルホジッチ監督の解任に関連してコメントをいただきたい

という紙媒体メディアの記者からのものでした。

以下、抜粋して載せます。

 

以下抜粋  xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

「〇〇〇」の編集記者です。実はコメントを頂戴できないかと思い、メールいたしました。

サッカー日本代表のハリルホジッチが、選手とのコミュニケーションの問題を理由に解任されました。

スポーツ界に限らず、ビジネスの分野でも外国人と接することは増えているかと存じます。

そこで、外国人ビジネスマンとのコミュニケーションで、

やるべきこと、やってはいけないこと、

をご意見いただければと存じます。

可能でしたら、明日にでも電話でお伺いできればと存じます。

抜粋以上xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx

 

サッカー界のことについて私はあまり詳しくはないので監督の解任についてのネット上の記事をいくつも読みました。

その結果、今回の解任の大きな原因の一つがコミュニケーション不足として

いる記事が多いように感じました。

 

連絡をくださった記者の方は

「異なる文化的背景をもつ人とのコミュニケーション」の難しさに気付き

改善に向けての記事を書こうとされています。

批判で終わるのではなく改善のための提案をするっていう姿勢、前向きで好きだわ~。

 

日ごろ、英語ができるだけでは不十分。それをどう使うかですね。

と口を酸っぱくしている私の発信がとうとうメディアに届いたか!

ちょっと嬉しくもありました。

 

 

その後です。私が固まったのは。

 

ところで私は何をしたらいいの????

「ご意見いただけたらと存じます」と書いてあります。

喜んで私なりのコメントを差し上げたい。

でもね、「このメッセージを読んだら〇〇して下さい」という具体的なことが

どこにも書いてないですよ。

 

可能性としては;

> このメールに返信して取材の可否をお知らせする?

> 取材をお受けするという前提で、明日電話に出られる時間をお知らせする?

 

考えているうちにめんどうになって、この件はそのままになりました。

だって返信してくださいってどこにも書いてないですから。

 

電話は掛かってきませんでした。

 

相手の希望を想像して対応してあげる?

「バカ、空気読んで返信しろよ」っていうご意見もありそうです。

そういえば、私が新卒時代に上司から

「河野ちゃん、〇〇のファイルあるかな?」と聞かれて

「はい、あります」

と答えて自分の事務作業をそのまま続けていたことがあります。

しばらくの間、二人の間に沈黙が流れ、その後

「ね、それ、持ってきてよ」

と上司のイライラした声が降ってきた。

小川課長、ごめんなさい!

 

相手にして欲しい具体的な行動を言葉で伝える

 

英語でプロジェクトの説明をしたのに、

外国人上司がこちらのお願いしたいことをしてくれない

ってこういうことです。

言葉は表面上通じているのですが、実際に何をして欲しいかが抜けている。

 

「あなたにこうして欲しい」という具体的なお願いをしなければ

説明を聞いた相手は

「ご説明はわかりました。では何をしたらいいですか?

(I understand what you mean, but how can I help you?)

と、頭の中がもやもやしたままです。

 

礼儀正しい記者さんには申し訳ないと思っていますが

何をして欲しいと思っているのか「忖度して」こちらから提案する時間がありません。

忙しい外国人上司や海外のビジネスパートナーも

「〇〇してください」

と具体的にお願いしないプレゼンやEメールはスルーします。

とくにEメールだったら初めの3行でお願いが分からなければ

NEXT !!

読むのを止めて、そのうちごっそりDeleteする中に紛れ込むことは必至です。

 

投稿者プロフィール

河野 木綿子
河野 木綿子
河野木綿子(こうのゆうこ)
仕事の英語パーソナルトレーナー。管理職の英語のお悩みを出張個人レッスンで解決します。
トレーナーはいわゆる純ジャパ育ち。新卒で(株)西友に就職したものの、外資に転職しました。その後大手外資系企業で25年間、仕事の英語を駆使してグループ会社全体のシニアマネージャーへと上り詰めました。英語だけでなく仕事を回すための異文化コミュニケーションのコツもお伝えしています。
主な勤務先;
モルガンスタンレー、バクスター、ファイザー、シーメンス

主な著書;
『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』すばる舎
『読むだけでTOEIC®テストのスコアが200点上がる本』あさ出版

メディア取材・掲載:プレジデントオンライン掲載記事 外国人上司の苦悩

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