失礼にならないよう英語で外国人上司にお願いをする

この記事は外国人上司と仕事をするときに、失礼にならず、はっきりとお願い事ができるようになりたい人のためにまとめました。

英語わかりますけど、話すのが苦手です。という人にその理由を聞いてみると

この英語は間違ってないかな?

この言い方は失礼じゃないかな?

と考え込んでしまうから。

受験勉強を一生懸命やった人ほど「間違うこと」を避けますし、礼儀正しい人の多い日本人は「間違い」と「失礼」を嫌います。

今日は英語を話すうえでのこの二つのメンタルバリアのうち「この言い方は失礼じゃないかな?」を解決して

スッキリ、ハッキリした上司にお願いできるようになるヒント集としてご参照くださると嬉しいです。

 

 

Pleaseをつければ敬語になる?

基本的に 目上の人に対して Please は使いません。なぜなら一見丁寧なようでいて、強制力があるからです。

x Could you please sign the contract by five ?

5時までに契約書にサインをしていただけますか?

ではどういったら失礼を避けて丁寧にすっきりとお願いできるでしょうか?

 

日本語と気持ちの面で似ています。

~していただけませんかね?という感覚です。

 

◎ I was wondering if you could sign the contract by five.

I need to dispatch it within today.

5時までに契約書にサインをしていただけますでしょうか?今日中に発送する必要があるんです。

 

このようにどうしても時間指定をしたいときには具体的な時間を入れます。

 

 

ある外国人上司役員から直接聞いた話です。

その方は笑い話として話してくれました。

自分の机の上にあるトレーに契約書が入っていて付箋紙が付いていたそうです。

 

Please sign this ASAP.

これにできるだけ早くサインをしてください

 

 

この付箋紙のメモはなにが失礼かというと

一つ目は先ほどの 強制力のある Please。

 

 

なるべく早くして欲しいお願いごと

二つ目の失礼な点は ASAP (As soon as possible)です。

(アメリカ人は これを エイサップと発音します)

 

「すぐにね!」という語感があります。だから同僚同士や部下に対して使う言葉で上司に使うのは不適切。

 

だったら「すぐ」ってどう言えばいいの?

という声が聞こえてきそうです。

 

その言い方も発想が日本語と似ています。

「なるべく早く」 の失礼にならない伝え方は;

◎ at your earliest convenience

一番早いあなたのご都合の良い時に

(意訳: なるべく早いお手すきの時に)

 

を文章の最後に付けます。

I was wondering if you could sign this contract at your earliest convenience.

 

 

こんな大失敗

私がイギリス系英語学校で外国人の中に机を置いていたときのことです。

英語はまだ話しなれていなくて毎日が緊張の連続。

 

DirectorのJohn が席に戻ったので遠くから声を掛けました。

 

私: Could you call Steve, please?

John:When?

私: Right away!

 

するとJohnは部屋の奥のほうから たたたたたっと私の席に近づいてきて小さな声で言いました。

Yuko-san, その right away っていう言い方はオフィスで使ったらいけないよ。特に目上の人の人に対して。

 

私がなぜですか?と聞いたところ、こんな返事が返ってきました。

 

right away は軍隊で上官が自分の部隊に対して すぐやれ~! と命令するときの言い方だから。

私の失礼さも相当なものですね!

いくら当時英語が未熟で格式(Formality)がわかっていなかったとはいえ。

この Right away という表現は実は歌で聞き覚えた表現でした。

 

中学生のころPaul McCartney の Band on the Runというアルバムに収録されていた曲。

好きで覚えていて、調べもせずについ口から出たというわけです。

同じようなことは 映画を観ていて そういう言い方があるんだ~。早く使ってみたい。

というときに起こりがちです。

ドラマチックなストーリー展開の中では感情的な表現が多いですからきちんと調べてから使いたいものですね。

 

 

まとめ

⁂ 目上の人に対してPlease は避ける

⁂ 急いで何かしてほしい時は at your earliest convenience または具体的に

時間指定し、事情を添える

⁂ ASAPは同僚、部下に対して使う。right away は決して使わない。

⁂ 歌や映画で聞き覚えた言い方は実際に使っていいかどうか事前に調べる

 

 

やっていいこと、いけないことがはっきりしていれば自信をもってお願いごとができます。

投稿者プロフィール

河野 木綿子
河野 木綿子
河野木綿子(こうのゆうこ)
仕事の英語パーソナルトレーナー。管理職の英語のお悩みを出張個人レッスンで解決します。
トレーナーはいわゆる純ジャパ育ち。新卒で(株)西友に就職したものの、外資に転職しました。その後大手外資系企業で25年間、仕事の英語を駆使してグループ会社全体のシニアマネージャーへと上り詰めました。英語だけでなく仕事を回すための異文化コミュニケーションのコツもお伝えしています。
主な勤務先;
モルガンスタンレー、バクスター、ファイザー、シーメンス

主な著書;
『仕事の英語 いますぐ話すためのアクション123』すばる舎
『読むだけでTOEIC®テストのスコアが200点上がる本』あさ出版

メディア取材・掲載:プレジデントオンライン掲載記事 外国人上司の苦悩

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